ミュージカル 緋色の欠片

1月4日(日) 午後15:00 池袋シアターグリーン

私は原作を全く知らないので、かなり間違って解釈している可能性が高いと思います。
原作に忠実な部分を批判して、原作とは違う部分を褒めるかもしれません。
ただ舞台を観た感想ということでお許しいただければと思います。

 ***

心配したほど悪くはなかったけど、すっごくよかったとも言い難い複雑な舞台でした(笑)
原作を知らないから比較してガッカリすることはなく、
こういう舞台なんだと思えば、話は嫌いじゃないから楽しかったです。

珠紀役の船越さんは、運命に立ち向かう明るい女の子を好演していたと思います。
ソロで歌った時、線は細かったけれど上手でしたね。
真弘役の苅羽くんは、はまり役だったんじゃないでしょうか。
身長が他の守護者よりも低いことが、ちゃんとはっきりわかったし(笑)
負けん気が強いけど優しいというのも伝わってきました。
祐一や卓の落ち着いた雰囲気、おとなしいという慎司、
狗谷の一匹狼的な存在感もよかったと思います。
敵はみなさんまとまっていたし、アリア役の女の子は堂々としていてすごかったですね。
片目のツヴァイの鎌を使った殺陣、大変そうだけどがんばっていました。


ただ・・・原作を知らない人にとっては、話の細かい部分がわからなくて残念でした。
出てくる話が唐突で、それは何? どういう意味? と思うことがけっこうありました。

例えば、村に戻ってきた慎司に拓磨が 「戻らないほうがよかった」 って言った理由。
たぶん闘いに巻き込まれないほうがいいっていう意味なのかなぁって思ったけれども、
そういう部分を想像で補いながら観るのはちょっと・・・

鍋を囲むシーンは、とっても楽しそうだし、みなさん可愛かったからいいんだけど、
話の流れからすると浮いているような気がしました。
ああいうことがあってお互いに親密になったのかなぁと勝手に解釈(笑)

突然現れた敵の正体や目的が、いまいちよくわかりませんでした。
家の中で(だと思った)祖母に化けた敵が現れて、珠紀と仲間二人を連れ去った時には、
結界のひとつも張っていない家なのか、強力な結界も破って入ってきたのか、
などと、自分の中で勝手な物語ができておりました(苦笑)

思えば、狗谷の登場も突然でした。
守護者は5人と言っていたけど、この人は何かしら・・・と。
もしかしたら説明があったのかもしれませんが、見逃したようで、
いつの間にか珠紀たちを助けに行く仲間になっていました(すみません)

敵のアジトは、古い洋館みたいなところかしらと想像していましたが、
拓磨たちが侵入したした時に、「ビーッビーッ」 と警報が鳴り響いたもので
いきなり近代的な秘密基地みたいなものが頭に浮かんでしまいました。
これが正しかったら申し訳ないのですが、
私としては、下っ端が 「何者かが侵入しました」 みたいなのが好きです(笑)

さて、問題の拓磨(笑)
私は、原作の拓磨の性格や行動を知らないので
あれが拓磨だと言われれば、そのまま受け取るしかありません。
でも、それを差し引いても、この拓磨ではいけない気がします。
拓磨は守護者の中心にいる人で、珠紀というヒロインに対するヒーローという立場。
そう考えると、決め手に欠けるというか、強く惹かれるものが感じられないというか・・・
伊藤くんは太陽型のヒーローという感じではないと、私は思っているんです。
だから、暗い過去とか重い宿命とか、影の部分があったほうがよかったなぁと思います。

そういう意味では、登場人物の描き方が浅かったですね。
例えば、守護者はそれぞれ特殊な能力を持っているわけですが、
あまり活かされていない気がしました。
チラッとそれらしいことは出てくるけど、もっとはっきりわかるくらいに時間があればなぁと。
一番わからなかったのが、拓磨の能力。
サイトにも 「強い力を操る」 としか書かれていないので、
最後に敵に向かって刀を抜いた時の力を言っているのかもしれませんが、
あれだけではよくわかりません。

それから、守護者たちの心情。
珠紀が、守護者である彼らが 「時々悲しそうな顔をする」 と説明しますが、
どうして悲しいのか、それぞれの心の葛藤を丁寧に描いてほしかったですね。
そうすれば人間的な深みが出るから、拓磨ももう少しよく見えたかも。

あと、やっぱりウィッグは気になりました・・・どうしたって不自然です。
髪が短い人は地毛でいけるから、
その分ウィッグでなければいけない人のを丁寧に作ってあげたら・・・と思いました。
そういう細かい部分も、話に入り込めるかどうかの大事な要素なんだと気づきました。
それに舞台が狭くて、手足の長い方々は殺陣が大変そうでした。
苦手でも思い切りよく動ければ、なんとなくカッコよく見えるのに・・・

個人的には、もっと歌を聴きたかったですね。
せっかくミュージカルだというのだから、珠紀と拓磨でいっしょに歌うとか
守護者や敵の歌があってもおかしくないですよね。

ふと思ったんですが、伊藤くんは実年齢よりも上に見えるので、
高校生に見えるように、ああいう感じのしゃべり方なのかな・・・と。
私としては、言い回しはそのままでいいから声のトーンを上げないで、
普通にしゃべったほうがよかったのではないかと思います。

年末年始に一日3公演なんてキツイ日程を組まずに、
もう少し公演時間を長くして、ひとつのエピソードでいいから丁寧に話を作れば、
もっともっといい舞台になったと思います。
みなさん熱演していたし、とってももったいないと思いました。
もしも次回があるならば、いろいろと改善されていることを期待します。
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by hiro3egao | 2009-01-05 01:13 | 舞台
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