bambino

今回、レポートがあちこちにあがっているし、DVDも出るので、
私は、ちょこっと感想を書きたいと思います。
思いつくまま、とりあえず竜太についてね。

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開演を告げるアナウンスの後も、なかなか明かりは落ちない。
まだかな… そんな感じでざわついている場内。
流れていた音楽が止み、都会の喧騒という感じの音が流れ込んでくる。
と、舞台の右側にギターを手にした伊藤くんが現れる。
彼は、ストリートミュージシャン。
現れた右端に胡坐をかいて座り、よれた譜面を地面におき、ギターを爪弾く。
明かりが落ち、そして、歌い始める。

  
  太陽を打ち落とす銃を 手に入れた男は
  雨粒をダイヤに変える 魔法をこの街にかけた
  紫の雲は流れ 稲妻が走ると
  金色の    が 耳元で囁く
  天使の翼をあげよう おまえの心とひきかえに
  天使の笑顔をあげよう おまえの希望とひきかえに
  天使の声をあげよう おまえの歌とひきかえに
  風はやみ 時は止まった



歌の終わり頃、舞台の幕にタイトルが浮かぶ。
歌いきると、明かりが落ちて真っ暗・・・伊藤くんは立ち去る。

特殊任務は、きっと歌うことだろう。
明るいうちから舞台に注意して!と言われたのだから、きっと最初に出てくるんだろう。
それは予想した通りだったけれど・・・
こんなにいきなり、思いっきり “いい歌” を聴かされるとは、思わなかったな。

文句なく、歌が上手だった。
私がファンだからではなくて、たぶん誰もが歌に引き込まれたはず。
特殊任務=歌、という単純なものじゃなくて、
bambinoの世界に引き込むための、大事な任務だったんじゃないかと思う。
ただ、上手に歌うなら、誰でもいいだろうけど、
この特殊任務、伊藤くんにしかできなかったと、はっきり言える。
伊藤くんの声質や雰囲気が、切なさや哀しみを感じさせるから。


第2章のあとにも、また伊藤くんは、同じ場所で歌う。
静かに語りかけるような歌い出し。
会場の空気が、しんと張り詰めて感じられる。


  自然が好きだと 公園みたいなところに座る
  きれいな服を着た この街に溶けあってく
  奏でる音は からっぽすぎて
  蒸発する そして雲になる
  悲しみの傘をさせず 僕たちは生きている
  頬を伝う雨のしずく 洗い流して 洗い流して
  流れてく雲の波に 隠れてく下弦の月
  会いたいよって叫ぶのは 心の中でだけ


「悲しみの傘をさせず」からのサビの部分が切なくて、胸にくるものがある。
初めて舞台を観たとき、ここだけが記憶に残っていたくらい印象的。
様々な事情を抱えたboyたちの象徴として、この歌があるみたいだ。

私は、原作を読んでから舞台を観たけれど、
原作の持ち味を壊すことなく、誰にでも楽しめる構成でよかった。
笑える要素があちこちに、でも、泣かせるところもしっかりと。
若手実力俳優というだけあって、みなさん輝いている。
それぞれのキャラがはっきりしていて、見せ場もきちんとあって、いい。

そんな中で、竜太は異質だ。
だいたい、ほとんど笑わないというのが新鮮。
無気力、無感動、何を考えているのかわからない。
誰のことも、何に対しても、信じることをやめてしまった人。
自分が大切にしているであろう音楽に対してさえも、
否定的な態度をとるのが、哀しい。
「ミュージシャンになるのが夢なら、まっすぐ夢に向かって進めばいい」
そう言われても、「青臭いこと言ってんじゃねぇ!」 って
吐き捨てるように言って店を出て行ってしまう。

結局、竜太はラストで店の№1になっているんだけど、
最初観たときには、正直 「え?」 って思っちゃった。
私だったら、そりゃ思いっきり指名して貢ぐだろうけどさ、
客観的に見て、このメンバーで、竜太が№1でいいのかなって。
ほかのboyたちとの間にあった溝も、少しずつ埋まっていったんだろうなとか、
きっとお客さんといるときには、それなりに可愛い顔して笑っているんだろうなとか、
音楽への思いも、彼の中に再び小さな希望として生まれたんだろうなとか、
いろいろ想像はするけれど、あくまでも私の勝手な想像でしかないわけで、
そういうところまで舞台できちんと描いてほしかったなぁ。


竜太は、ほんとに無愛想で、やる気がなくて・・・
だからですかね、ラストでみなさんが挨拶するときには、思いっきり笑ってる。
笑顔全開・・・こっちは、その笑顔を見たくて来てるんだよ~!!
いや、ツンと取り澄ました、無表情の竜太も好きだけどね。
あぁ、そっか、どっちも見せてもらったと思えばいいのか(笑)

まだまだ、いろいろと書きたいことはあるけれど、
とりあえず、今は、このくらいにしておこうかな。


開店も閉店も、この曲で踊っていた。
ちょっとセクシーな振り付けで、カッコイイ男の子たちが踊ってくれて、
最初はどこ見てればいいのか、困ってしまった。
開店のときには、竜太いないんだよ・・・よかった~って心底思ったけど、
役者さんとしての経験上、踊っておくべきだったのかな・・・
あ、やっぱりダメだ! 踊んなくていい!
ラストのダンスでは、竜太らしくちょっと気だるげに踊っていたから、
も、その程度で十分・・・ホントに(笑)
歌詞は、かなりいい加減。
なんだか聞き取れなくて・・・「一日に何度も」 からは、合っている気がするけど、
最初の部分は、間違っていると思うので、ごめんなさい。


  オレンジ色のくすんだ月 ビルの谷間に沈む頃
  寝癖の髪 鏡に映し 駅の階段駆け上がる
  一日に何度も シャワー浴びるたびに
  この街の匂いが 体に沁みついてゆく
  バンビーノ 愛を売る街に迷い込み
  バンビーノ 夢を売る街で踊ろう 夜が明けるまで

  コンビニ裏で見つけた花を カラのボトルに挿しておこう
        小さな花を 僕の涙で育てよう
  一日に何度も ベッド潜るたびに
  この街の匂いに 心が乾いてゆく
  バンビーノ これ以上何を売ればいい
  バンビーノ 神様の声は聞こえない
  バンビーノ 愛を売る街に迷い込み
  バンビーノ 夢を売る街で踊ろう 夜が明けるまで



とっても楽しい舞台でした。
特に好きな人が出ていなくても、おもしろいよってお勧めできる。
純粋に “いい舞台” だったと思いますよ。
出演者とスタッフのみなさん、どうもありがとうございました!
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by hiro3egao | 2006-04-15 03:38 | 舞台
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