苦情の手紙

8月24日(金) 午後7:00 新宿シアターサンモール

開演のブザーが鳴ると、場内水を打ったようにシ~ン・・・
朗読劇ということで、お客さんもいつもと違って緊張感があったみたいです。

舞台に置かれた椅子3脚。
向かって左から、伊藤くん、冨田翔くん、菊地美香ちゃん。
伊藤くんは黒かダークグレーのシャツに黒いスーツ、臙脂のネクタイ。
冨田くんは黒いTシャツにパンツ、海賊みたいに頭を黒いタオルで巻いています。
美香ちゃんは長めのスカートにカーディガンか何か着ているのかな・・・よく見えませんでした。


坂下さん(こんな名前だったような・・・美香ちゃん)
 翔くん扮する田所さんの部屋の下に住んでいる女性。
 上から響いてくる音に過剰反応、
 『田所さんへ、○○するのは止めて下さい。迷惑です。』
 という調子で、いちいち苦情の手紙を田所さんに送りつけます。
 階段を上がる音がうるさいので、夜は8時までに帰って下さい。
 パソコンのキーボードを打つ音がうるさいから、蒲団をかぶって打って下さい。
 洗濯機の音がうるさいです。
 鼻をかむ音が気になって眠れません。
 などなど、だんだんとエスカレートしていきます。
 新聞や雑誌の文字を切り抜いて脅迫状まがいの手紙を出したり、
 田所さんの彼女にまで静かにするよう誓約書を書かせようとしたり、
 その異常さがなかなかに怖いです。
 しかし、ところどころで、それは田所さんに関心があるということ?って、
 ちょっと複雑なオトメゴコロも感じさせます。
 最後には、引っ越していった田所さんの隣の部屋に引っ越して行きます。
 田所さんのことが好きになってしまって、追いかけて行ったのでしょうか。

田所さん(翔くん)
 田舎から出てきて一人暮らしをしているようです。
 下の女性からの苦情にも、まじめに対応、ほとんど言いなりに謝ってばかり。
 とても純朴な青年なので、それゆえに騙されやすく、
 インターネットでの詐欺やマルチ商法に引っ掛かってしまいます。
 不当な代金の請求にも、誠意を持って対応しようとします。
 下からの苦情の手紙のせいでカノジョにも逃げられ、
 警察にあらぬ疑いをかけられる羽目になって、会社も辞めることになります。
 これを機に引っ越しを決意します。
 ほとんど被害者で、不幸を一身に背負っているというのに、
 あまり誰かを責めることもなく、悲観して暗くなることもない歯痒いくらいのお人よしです。
 美人局に遭い、お金を巻き上げられ、さすがに落ち込んだ彼。
 きっと明日はいいことがあるから・・・と肩を叩きたくなるような人でした。

 女性との出会いに効くというおまじない。
 “ボバンババンボン ボンババンババボ ボバンババンボン バンボボン”
 『狼少年ケン』 という古~いアニメの主題歌からですよね。
 一昔前のアニメの特番では、時々目にしていましたけど、こんなところで聞くとは・・・
 会場のどの程度の人がわかったんだろう(笑)

山口さん(伊藤くん)
 田所さんの会社の元同僚で、会社を辞めるときに田所さんに引継ぎしました。
 会社を辞めた後は、怪しいネット会社に勤め、迷惑メールを送信しています。
 あるときは、「ラヴィアンローズ」と名乗る女性紹介業者。
 またあるときは、「あやですv」と甘えた口調の女子高生。
 他にも、「化粧品会社に勤める33歳、この間離婚しました」とか
 「男性の分泌液を分析している医大生」とかいろいろ。
 メールの最後に 「必要ない方は “配信不要” と送って下さい」 と書き、
 “配信不要” と返してきた相手をカモに、サイトを利用したとして代金を請求するという寸法。
 まさか会社の先輩である田所さんが引っ掛かってくるとは思わず、
 相手の見えないネットの世界でも、生身の人間を相手にしているのだと気づき、
 いったんは田所さんを助けるのですが・・・
 結局のところ、人のいい田所さんにつけ込んで騙す側の人。
 洗剤、水、羽毛布団などのいい加減な商品を押し付けてきたり、
 出会い系サイトを使った美人局の被害に遭わせてしまったり・・・
 酷いことばかりしているのに、罪の意識が薄い性質の悪い人です。
 最終的には、会社を辞める田所さんに代わって会社に戻ってきます。
 
 ***

トーク部分では、翔くんと伊藤くんが、雑誌『PINKY』 を持って登場。
これ見よがしに、ふたりしてパラパラと捲っておりました。
進行は伊藤くんということで、まずは今回の感想を・・・

美香ちゃんは、このところ歌ばかり歌っていたけれど、
久しぶりに言葉の難しさを感じた、言葉を話すのは苦手みたいなことを言っていました。
雑誌を捲っていて、話を聞いているのかいないのかというふたりに呆れていました(笑)

翔くんは、本を読んでいるから顔が上げられず、会場の様子が気になったけれど、
たまたま見た前の席が空席で、お客さんが少なかったらどうしようかと心配になったと。
でも、「エマージェンシー」でドッと笑い声が聞こえて安心したそうです。
全体のストーリーは毎回同じですが、冒頭の部分だけそれぞれで変えていたとのこと。
「夜中に、エマージェンシーと叫ぶのは止めて下さい!」
「すみません、特捜戦隊デカレンジャーを見ていました」
チーム尾木は、自分たちらしさを表現するには・・・と考えて、
この日の朝、“エマージェンシー” を思いついたのだそうです。

伊藤くんは・・・何を言ったか憶えてない(苦笑)

この後、それぞれ共演者に対しての苦情の手紙を書きなさいと、上から言われたと(笑)
まずは、伊藤くんへの苦情。
美香ちゃんからは、背が高すぎる(笑)
デカレンジャーではパートナーだったけれど、
身長差があって、カメラで撮るのが大変だったとか。
「どうしても上から見下されているような気持ちになる」 と美香ちゃん。
「あなたは、鼻の穴を見過ぎです」 と伊藤くん(笑)

翔くんからは、伊藤くんが引っ越しをして、ソファベッドが欲しいと言った時の話。
翔くんが伊藤くんをバイクの後ろに乗せて探しに行って、後日、車で取りに行きました。
「そこまではいいです。その日の朝、あなたは、腰が痛いと言い出しましたね!」
結局、翔くんがひとりで運ぶことになっちゃったんだって。
「そんなこと、あった、あった」 とか言ってウケている伊藤くん。
「ほかにも、良くしてやっている」 ということで、
熱を出したと言えばポカリを持って行ってやり、雨の日はバイクで送ってやって、
誕生日にはパーティを開いて・・・
「雨の日は、ちょっとヤバかったね」 って、転びそうにでもなったのかしら。
気をつけてー!と心の中で叫んでおきました(笑)
「でも、生まれてきてくれてありがとう!」 だって(爆)
これで場内拍手喝采。
「なに、それ?」 って伊藤くん、ちょっと困ったように笑っていて可愛かったです。

続いて、翔くんへの苦情。
美香ちゃんは、「告白します」 と思わせぶり(笑)
実は接点があまりないから、翔くんのことよく知らないんだって。
食事に連れて行って下さいって言ったら、「行こう、行こう!」 って言ってくれたのに、
全然誘ってくれないと・・・ 会場からブーイングの嵐(笑)
「みんな私の味方」 という美香ちゃん、可愛いです。
伊藤くんは誘うんだけど、美香ちゃんの都合で行かれないんだって。

伊藤くんからの苦情は、ないそうです。
「苦情がないっていうのもすごいな」 なんて呟いていました。
流れ的にはオチないけど、仕方がないよね・・・だって、いい先輩だもの(笑)

このあたりで、場内に音楽が流れてきました。
どうやら持ち時間が決まっていて、終わりの合図のようでした。
あまり長い時間とは思えなかったなぁ・・・15分くらい?
それぞれ美香ちゃんへの苦情を言って終わりにしましょうということで、
翔くんからは、「声が可愛すぎる、迷惑です!」
伊藤くんからは、「ちっちゃくて、萌えーっ!迷惑です!」

舞台から引っ込むときに、翔くん、頭のタオルを取りました。
見事な金髪に場内どよめきました(笑)

 ***

動きのある舞台とは違って、新鮮でおもしろかったです。
練習時間が非常に少なかったようですが、その人物になりきるという点で、
やっぱり美香ちゃんの演技は上手だったなぁと思います。
才能はもちろんのこと、基礎部分の違いと経験の差でしょうか。

朗読がどんなに難しいか、わかりもしないで偉そうなことを言ってはいけないけれど、
なるべく噛まないように・・・と言ったら、やっぱり厳しいでしょうか。
そういう意味でも、少しテンポが速かったような気がします。
どんな芝居でも、間の取り方は大切だから、これからの課題ということで・・・

この3人を、同じ舞台で見られるなんて、そうそうないこと。
ものすご~く嬉しい!という気持ちと、
もっと違う誰かとの掛け合いだったら、それぞれどうなんだろうという気持ちと・・・
朗読劇、もし機会があれば、またやって欲しいなぁと思いました。
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by hiro3egao | 2007-08-29 22:59 | 舞台
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