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第14帝國物語 ~元帥がやてくる Yar! Yar! Yar! ~

3月14日(日) 午後18:00 渋谷 O-EAST

楠本柊生帝國元帥 presented カイザー・リッター
『第14帝國物語 ~元帥がやってくる Yar! Yar! Yar! ~ 』

横長のライブハウスいっぱいに椅子が並べられ、立ち見の方もいる超満員。
いつもとは違う ビジュアル系バンドのファンらしきお嬢さんたちに囲まれての観劇でした。
しかも 何の予備知識もないままに行ったものだから
笑うべきところとか、盛り上がり方というのがよくわからず
ちょいちょい取り残されておりました。
もっとも予備知識を入れたところで変わらなかったと思うけど(笑)

今さらではありますが、非公式のファンサイトを発見して読んだところ、
以前 楠本さんが主宰していた「劇団第14帝國」というのがあったそうですね。
この舞台はお芝居を演じるのではなくて、第14帝國という精神世界が舞台上にあって
公演は式典、観客は臣民、役者はリッターと呼ばれます。
登場人物は 役者が役を演じるのではなく、その世界の当人。
だから伊藤くんも その世界の当人である伊藤中佐ということだったのですね。

舞台の内容は、第14帝國の軍隊組織を主役とし、
シリアスに描く前半部分と、それを覆すような とんでもないコメディーになる後半部分、
それに挟まれた “オールナイト14” というトークコーナーで構成されていると・・・
全くその通りでした(笑)
以下、簡単な内容と ほぼ伊藤くんのみの感想になります。

 ***

階段状の舞台に元帥を頂点として軍隊が整列。
伊藤くんは、一番下のほうで旗を持っていました。
軍服っていうのは誰でも似合うと思うけど、スラリとして実にカッコよかったです!!

<前半>
後方支援として前線に向かう途中の隊に、快勝したのでその必要はないという伝令が来て、
来た道を引き返そうとするが、一瞬にして道に迷ってしまう。
湖のほとりに 地図にはない城を発見し調査しようと踏み込むが
大人数の食事の用意がされていることに不信感を抱き、一度戻ることになる。
その時、白い仮面を見つけ、ひとりが惹かれるようにそれを持ち帰ってしまう。
元帥は城の話を聞いて 「忘れろ」「何も持ち出さなかったな」 といわくありげ。
どうやら元帥と千葉大将だけが、何かを知っている様子。
「あれから10年」 と謎をかけたあたりで前半終了。

<オールナイト14>
懐かしの オールナイトニッポンのテーマ曲が流れて トークショーが始まりました。
元帥が進行役で、リッターは階段状になっているセットに座っています。
10年というのがキーワードで、それぞれの10年前の写真を入手したと。
これが会場の左右にあるスクリーンに映し出されるんですが、
伊藤くんのは、中学3年生のバレーボール選抜のときの集合写真と新聞の切り抜き。
集合写真は どこにいるのかわからなかった、残念。
切り抜きは、今とあまり変わらない・・・笑っていて目が線だったよ(笑)
身長 181㎝ と書いてあってびっくりでした。
『デカレンジャー』 のオーデションの話になって、
「緑というその色は、どうなんだ?」 と聞かれて 微妙だったというような答え(笑)
「希望したのか?」 という問いには
周りが (熱い感じで)赤、赤!とか(クールに)青、青!と言っている中で
自分は そういうのをまぁまぁと間に入るような役をやりたいと言ったら
ほんとうにそういう役になった。緑がいいとは言わなかった と言っていました。

<後半>
持ち帰った仮面は、しゃべる呪いの仮面。
言葉巧みにリッターたちを操り、仲間割れを起こし、帝國を崩壊させようとする。
この仮面の正体は、10年前 元帥に殺されたリチャードの怨念が乗り移ったものだった。
10年前、元帥はクーデターを起こそうと目論んでいたが、
事を起こす前に認められたため、クーデターの必要はなくなる。
しかし千葉大将は、このことが知れてはまずい。
すべてを知る者の口はふさぐべきとして、味方に攻撃の手を向けようとする。
元帥は、どうせやらなければならないのなら 自らの手でやる。
それが仲間に対する自分の気持ちだと、心ならずも仲間を手にかけたのだ。
結局、リッターたちは、仮面によって自滅してしまうが、
元帥の気持ちを知ったリチャードは やっと成仏することができ、
共に戦い殺された仲間の元へ還って行った。
というような話 なのかな。

さて、あらすじだけ書くとシリアスですが、お芝居のほうはハチャメチャで(笑)
しゃべる仮面は、関西弁でまくしたてる千葉繁さん。
いろいろと持ちネタを披露して下さって、知っている人にはたまらない贅沢。
私としては 「うらめし! うらめし!」 の連呼に おぉっ!

リッターを操るといっても、元帥に毒を盛るように勧めるオーソドックスなものもあれば、
なぜか腹話術の人形だと思い込まされていたり、
何でも願い事が叶う仮面だと聞かされ仮面を追いかける者がいたり・・・
伊藤中佐は、仮面教の教祖だと信じ込まされ、
軍服の上に白装束、移動は常にホッピングを使用(笑)
お金を出すように言われて 約5万円の全財産を差し出しますが、
「クレジットカードも出せ」 の言葉に 素の 「えっ?・・・」
戸惑っていると楽屋のほうから何やら舞台に放り投げられたものが。
「ちょっと! これホントに俺の財布!」 笑いながら仕方なくカードを出します。
「さっき台詞を間違えたからか」 なんてブツブツ言いながら(笑)
「さすがの私でもわからないことがある。暗証番号も教えろ」 と言われて
何やら小声で仮面に言ってましたが、「なんだ、語呂合わせか」 だって。
ホッピングって難しいのかもしれないけど、うまく飛べなかったね。
なんか飛べないところが伊藤くんらしい とか言ったら失礼か(笑)

うまく説明できないんだけど、仮面リッターというライダーのパロディがありました。
仮面リッターによってひとりずつ倒されていくんだけど、
伊藤くんのあとに倒される人のとき、デカレンジャーのジャッジメントのパロが!
「これはデカレンジャーのジャッジメントタイムを勝手にパロディしたものだ」
とかなんとか、倒れている伊藤くんが説明しました(笑)

それから、どうしてそういう流れになったんだっけなぁ ^^;
仮面リッターと戦うために、伊藤中佐がデカグリーンに変身しました!
デカレンジャーのテーマ曲が流れて、ライセンスを手に変身ポーズ。
「5年ぶりの変身のうえに、ライセンスはこのシーンのためだけに
スタッフがヤフオクで手に入れたものだ」 という伊藤くんの説明入り(笑)
この後、千葉さん扮するライダー2号が現れて、伊藤中佐はやられちゃいます。
ライセンス、伊藤くんはもらえたのかな(笑)


 ***

独特な世界観はあると思いますが、
あまり難しく考えずに観たらいいんじゃないかな という舞台でした。
個人的には 軍服姿にクラッとして、まさかのデカレンジャーにテンションアップ。
役者としての顔も、素でしゃべっているような部分も両方あって楽しめました。

私の席からだと、楽屋で千葉さんが仮面の声をあてている様子や、
舞台を見ている伊藤くんが見えてとってもお得でした。

残念だったのは、パンフレットがなかったこと。
カメラマンが写真を撮っていたけど、ただの記録用なのかなぁ。
DVD になるなら、私はぜひ購入させていただきたいです。
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by hiro3egao | 2010-03-16 01:54 | 舞台

ミュージカル 緋色の欠片

1月4日(日) 午後15:00 池袋シアターグリーン

私は原作を全く知らないので、かなり間違って解釈している可能性が高いと思います。
原作に忠実な部分を批判して、原作とは違う部分を褒めるかもしれません。
ただ舞台を観た感想ということでお許しいただければと思います。

 ***

心配したほど悪くはなかったけど、すっごくよかったとも言い難い複雑な舞台でした(笑)
原作を知らないから比較してガッカリすることはなく、
こういう舞台なんだと思えば、話は嫌いじゃないから楽しかったです。

珠紀役の船越さんは、運命に立ち向かう明るい女の子を好演していたと思います。
ソロで歌った時、線は細かったけれど上手でしたね。
真弘役の苅羽くんは、はまり役だったんじゃないでしょうか。
身長が他の守護者よりも低いことが、ちゃんとはっきりわかったし(笑)
負けん気が強いけど優しいというのも伝わってきました。
祐一や卓の落ち着いた雰囲気、おとなしいという慎司、
狗谷の一匹狼的な存在感もよかったと思います。
敵はみなさんまとまっていたし、アリア役の女の子は堂々としていてすごかったですね。
片目のツヴァイの鎌を使った殺陣、大変そうだけどがんばっていました。


ただ・・・原作を知らない人にとっては、話の細かい部分がわからなくて残念でした。
出てくる話が唐突で、それは何? どういう意味? と思うことがけっこうありました。

例えば、村に戻ってきた慎司に拓磨が 「戻らないほうがよかった」 って言った理由。
たぶん闘いに巻き込まれないほうがいいっていう意味なのかなぁって思ったけれども、
そういう部分を想像で補いながら観るのはちょっと・・・

鍋を囲むシーンは、とっても楽しそうだし、みなさん可愛かったからいいんだけど、
話の流れからすると浮いているような気がしました。
ああいうことがあってお互いに親密になったのかなぁと勝手に解釈(笑)

突然現れた敵の正体や目的が、いまいちよくわかりませんでした。
家の中で(だと思った)祖母に化けた敵が現れて、珠紀と仲間二人を連れ去った時には、
結界のひとつも張っていない家なのか、強力な結界も破って入ってきたのか、
などと、自分の中で勝手な物語ができておりました(苦笑)

思えば、狗谷の登場も突然でした。
守護者は5人と言っていたけど、この人は何かしら・・・と。
もしかしたら説明があったのかもしれませんが、見逃したようで、
いつの間にか珠紀たちを助けに行く仲間になっていました(すみません)

敵のアジトは、古い洋館みたいなところかしらと想像していましたが、
拓磨たちが侵入したした時に、「ビーッビーッ」 と警報が鳴り響いたもので
いきなり近代的な秘密基地みたいなものが頭に浮かんでしまいました。
これが正しかったら申し訳ないのですが、
私としては、下っ端が 「何者かが侵入しました」 みたいなのが好きです(笑)

さて、問題の拓磨(笑)
私は、原作の拓磨の性格や行動を知らないので
あれが拓磨だと言われれば、そのまま受け取るしかありません。
でも、それを差し引いても、この拓磨ではいけない気がします。
拓磨は守護者の中心にいる人で、珠紀というヒロインに対するヒーローという立場。
そう考えると、決め手に欠けるというか、強く惹かれるものが感じられないというか・・・
伊藤くんは太陽型のヒーローという感じではないと、私は思っているんです。
だから、暗い過去とか重い宿命とか、影の部分があったほうがよかったなぁと思います。

そういう意味では、登場人物の描き方が浅かったですね。
例えば、守護者はそれぞれ特殊な能力を持っているわけですが、
あまり活かされていない気がしました。
チラッとそれらしいことは出てくるけど、もっとはっきりわかるくらいに時間があればなぁと。
一番わからなかったのが、拓磨の能力。
サイトにも 「強い力を操る」 としか書かれていないので、
最後に敵に向かって刀を抜いた時の力を言っているのかもしれませんが、
あれだけではよくわかりません。

それから、守護者たちの心情。
珠紀が、守護者である彼らが 「時々悲しそうな顔をする」 と説明しますが、
どうして悲しいのか、それぞれの心の葛藤を丁寧に描いてほしかったですね。
そうすれば人間的な深みが出るから、拓磨ももう少しよく見えたかも。

あと、やっぱりウィッグは気になりました・・・どうしたって不自然です。
髪が短い人は地毛でいけるから、
その分ウィッグでなければいけない人のを丁寧に作ってあげたら・・・と思いました。
そういう細かい部分も、話に入り込めるかどうかの大事な要素なんだと気づきました。
それに舞台が狭くて、手足の長い方々は殺陣が大変そうでした。
苦手でも思い切りよく動ければ、なんとなくカッコよく見えるのに・・・

個人的には、もっと歌を聴きたかったですね。
せっかくミュージカルだというのだから、珠紀と拓磨でいっしょに歌うとか
守護者や敵の歌があってもおかしくないですよね。

ふと思ったんですが、伊藤くんは実年齢よりも上に見えるので、
高校生に見えるように、ああいう感じのしゃべり方なのかな・・・と。
私としては、言い回しはそのままでいいから声のトーンを上げないで、
普通にしゃべったほうがよかったのではないかと思います。

年末年始に一日3公演なんてキツイ日程を組まずに、
もう少し公演時間を長くして、ひとつのエピソードでいいから丁寧に話を作れば、
もっともっといい舞台になったと思います。
みなさん熱演していたし、とってももったいないと思いました。
もしも次回があるならば、いろいろと改善されていることを期待します。
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by hiro3egao | 2009-01-05 01:13 | 舞台

bambino 0

5月11日(日) 午後18:00 新宿シアターアプル

今回は、boyたちの過去のお話。
大掃除の途中で見つけたマスターの日記をこっそり読みながら、
boyたちの過去の出来事を明らかにしていくという流れ。
過去にどうやって遡るんだろうと思っていたけど、とても自然な流れでよかったと思います。
DVDも出ることだし、詳しい内容はパスして簡単な感想を書きます。
 ★千秋楽での挨拶

彰吾
九州から出てきたばかりの彰吾は、髭面で清潔感がなくひどいありさま(爆)
この仕事には向いていないことに気づかせようとしても、さっぱり話を聞かなくて、
追い返しても追い返しても店にやってきたという。
しょーがない店においてやるか、しょーがない、しょーがない・・・で彰吾(笑)
とにかくマスターやシゲ・数馬・健・ザウルスとのやりとりに笑った、笑った。
彰吾の存在は大きいです(笑)
 ★だんだんと髭にも慣れてきました。


いつも明るくて笑顔の絶えない健にも、辛い過去の出来事が・・・
どんな時にも全力で笑う、それがこの町で生きていく秘訣だという。
その笑顔に隠された本当の心は、果たしてどんなだろうと。
『青空の傷跡』 という歌の歌詞に健のエピソードが重なっているのがすごいなぁ。
 ★初演からずっと履き続けている赤いスニーカー、穴があいて靴下が見えてるって
  お客さんに見てもらってた(笑)

ザウルス
健とのやりとりにジ~ンとしてしまいましたね。
無口で多くを語らないのに、一つひとつの言葉が重いというか、
ザウルスでなければ表現できない温かさだと思います。
仲間を思う気持ちが、見事に伝わってきました。
ギター侍のマネをするというのも、それで笑わせておいて
最後にはステキなオチになる・・・好きだなぁ、こういうの。
 ★でも、これでもう終わりですから~、残念!! と、ギター侍でまとめた(笑)

数馬
泣かされちゃったなぁ。
お客さんのためにと一生懸命努力したのに、そのお客さんが借金を苦にして自殺。
それを自分のせいだと責めて泣く彼の、なんとも純粋な気持ちにやられました。
初演でダーツをしていた彼を思い出して、そこに込められた思いがわかってよかったぁ。
「真面目すぎるんだよ」 と慰めるトッキーとの会話がいい!
「数馬はナンバーワンでなんか偉そうだったから好きじゃなかったけど、好きになった」
という竜太の言葉もいいなぁと。
 ★最後にこれだけは・・・はんぱねぇ!! って、お約束(笑)

時田さん
風俗へ遊びに行こうと電話するところ、おもしろかった(爆)
落ち込み泣いている数馬に、
「世の中には考えてもわからないことがあるから、はっきりさせないまま、
うやむやにしていけばいいんだ」 と言うのが胸に響きました。
そのあとダーツを教えるんだけど、ダーツの腕はちっとも上達していないんだね(笑)
 ★20歳を演じるから本当にジムに入会しました!一度も行ってません!

良治
相変わらずちょっぴり腹黒い雰囲気のキャラ。
本当はもっとはっきりとしたキャラができあがるといいと思いますが、どうなんでしょう。
竜太がデューエで指を切ったことを持ち出して良治苛め(笑)
でも、「竜太さんもずいぶんヤンチャしてたみたいじゃないですか」 とやみけんネタで反撃。
 ★泣き虫ナオの涙が感染。


思い切りバカよばわり(笑) でも、なんか可愛いというのが頷ける。
あまり深くものを考えていなさそうなところが、淳のよいところ。
相変わらず良治には弱いらしいけど、いっしょに日記を読み出すあたり仲良しなのかも。
 ★(泣いたナオと良治のあとで)非常に話しづらいですが・・・
  初演ではトランプを覚え、ギャンブルにはまって・・・今回、突っ込みという役を頂きました。

正輝
昔からケガばかりしているのは同じ。
そんな今も昔も変わらない正輝の過去を表現するのに、
カウンターからひょこっと出てくる 数馬・トッキー・マスター・シゲ がステキ(爆)
これはDVDで見てもらうしかないか。
「フェリスの女」 を口ずさみながらの登場、よかったです(笑)
 ★外人墓地(←だったかな)担当の正輝です。

ナオ
ディズニーのキャラの中で、唯一プーさんがわからないという。
竜太・良治・淳の会話でプーさんを 太宰治とかドキュメンタリーとか官能小説とか
いろいろと妄想を繰り広げていくのがおもしろかったです。
ナオは得難いキャラだよなぁと思っています。
記念日オタクも健在・・・ちょこちょこ “何の日” と入るのが、うっとうしくなく自然でいい感じ。
 ★今日は泣きません・・・と言いながらどんどん涙ぐんでいく。
  今日は母の日。いつも母親として見守ってくれるマスターと時田さんに感謝しています。

シゲ
過去のエピソードの中で、源氏名がやたらと変わっているのがおもしろい。
(田村)正和、ヨンジュン、(松田)優作などなど。
初めてつけた名が裕次郎だったけど、その時のシゲさんは今とは別人。
パンの耳とキャベツばかりをかじって、全然笑わず無口で無愛想。
どうやって今のようになったのか、かなりの変化だから想像がつかないな。
こうなると竜太の変貌もアリなのか・・・という気になってしまいます(笑)
 ★全然似ていないモノマネをやるのはかなり恥ずかしくて大変でした。

竜太
新曲ではなく、ソロでテーマ曲を歌いました。
カウンターの上に腰掛けての熱唱。
形は違うけど、竜太のソロで幕が開くというのが、初演を思い出させました。
マスターの真似をして面接ごっこ。
似ていたしおもしろかったんだけど、初演のキャラが崩れ過ぎているような(苦笑)
日記を読もうとする良治と淳に、そんなこと人としてしちゃいけないと言う竜太。
「そういうところ、意外と真面目なんだから」 と淳に突っ込まれてました。
結局 「続きのノートを見つけちゃって・・・」 なんて、仲間になるんだけど、
きっと “意外と真面目” というのは、本当なんだろうなぁと。
 ★マスターの栄村です!
  初演で 「雨、」 という曲を作らせてもらって、それがどんどん進化して
  今回みんなで歌えてすごくよかった。またみんなで歌いたい。

マスター
店の名前についてのエピソードとか、どうして店のオーナーになったのかとか、いいなぁ。
トッキーとのやりとりも息がピッタリ、さすがに安心して見ていられますね。
髭がないから若く見えて、時を遡るのが無理なく伝わってきます。
boyたちを自分の子どもと思って大事に思っている姿は、やっぱりステキ。
不器用なboyたちを温かく厳しく見守ってくれる、
マスターとお店の原点が描かれるラストは、終わり方としてもよかった!
 ★本当にたくさんの人に来て頂いてありがとうございます。


今回は初演の展開に似ていたせいか、懐かしい感じがしました。
伏線が効いているというのかな・・・
数馬のダーツや健の歌、店の名前など、過去のエピソードが
確かに現在へと続いているんだというのが感じられてよかったなぁと思います。
語られていない部分をもっと見たいという気持ちと、
見たいけど、もうこの物語を終わらせる潮時かもという気持ちと非常に複雑ですね。

boyたちが最後に 「本当の家族になったような気がする」 みたいなことを言います。
心の中に何かしら傷を持っていることがわかって、お互いの絆が深まったのでしょう。
そんなboyたちが愛しいと思える、そんな舞台でした。
文章では書き表せない大事なシーンを、早くDVDで見たいです(笑)
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by hiro3egao | 2008-05-11 02:15 | 舞台

わらしべ夫婦双六旅

2月25日(月)千秋楽 午前11:30 新橋演舞場

まさか伊藤くんを追いかけて、
新橋演舞場に足を運ぶことになろうとは思いませんでした。
今まで出演してきた舞台とは違う、伝統や歴史を感じさせる独特の場所。
主演は、中村勘三郎さん、藤山直美さんという芸達者なベテラン二人。
何がきっかけでこの舞台に立つことになったのかはわかりませんが、
なかなか希望しても叶うものではないと思うので、
かなり貴重な経験になったのではないかと思います。

例によって物語全部を書いていると膨大な量になるので、伊藤くんのシーンのみ。

【第一幕】
最初の登場は、大正時代の説明的な場面。
伊藤くんの役は、天才歌手春雪(矢口真里さん)率いる旅の芸人一座の役者・夢次朗。
春雪が乗った荷車を、若三郎(鯨井康介さん)と二人で引いて来ます。
一座の人間らしく、手を上げてお披露目という感じ。
柔らかいブラウスのような生地のクリーム色っぽいシャツに黒いズボン、黒いブーツ。
このシャツ、前のボタン部分に細いひもがあって結んであるみたい(わかりにくい・笑)
袖口にもヒラヒラフリルみたいなのがついています。
お腹にちょっと幅の広い黒い布を巻いていて、ほとんど王子様のようなスタイル(笑)
この上にカラフルな色の半被を着ています。
細身のズボンとブーツのせいか、一段と足が長くスラリとして見えました。

次の登場シーンが第一の見せ場。
花道につくられた せり から、春雪と若三郎と3人で上がってきます。
このとき春雪と 『恋はやさし』 をデュエット。
♪恋はや~さし~ 野辺のは~なよ~  と春雪が歌ったあと一緒に歌うのですが、
とってもキレイにハモっていて いい感じ。
どうしても好きだから贔屓目で見てしまいますが、やっぱりいい声です。
その後、若三郎が歌うのですが、こちらは音痴という役どころ。
思い切り音をはずして、みんなから呆れられてしまいます。

夢次朗と若三郎は、春雪に思いを寄せています。
小柄な春雪を踏み台に乗せて、
夢次朗は手鏡を見せながら、おしろい用のパフで化粧直しをしているのかな。
伊藤くん、自分でも手鏡見ながらパフで顔を叩くような仕草をしていました。
居合わせた易者によると、
「思いを寄せている男が二人いる」
その言葉に反応して、駆け寄る二人。
易者は、春雪に相応しい相手は、春雪に足りないものを教えてくれる者だと言う。
「足りないものなら衣装もほしいし、髪飾りもほしい」 と言う春雪に、
夢次朗も若三郎も 「俺が買ってやる!」 と口々に言って、先を争うように走って行きます。

髪飾りを買おうとしても、どうやらありきたりなものでは満足できない様子の春雪。
ここで六助(中村さん)とおいち(藤山さん)の夫婦に出会います。
春雪は、わらの先に六助の細工した象牙の飾りがついた、おいちの簪をほしがります。
驚きながらも 「ぜひその簪を譲ってほしいのですが」 と夢次朗。
「これは大事なものだから」 と言うおいちに、頭を下げる芸人たち。
結局、簪を譲ってもらい、代わりに舞台衣装を六助たちに渡して去っていきます。

旅の途中、偶然再会した六助たちと芸人一座。
座長は、浅草の興行主が春雪を気に入ってくれて支度金もあるが、春雪だけではダメだ、
客の心を一瞬にして掴むような芸を持つ者が必要だと言われ困っていると言う。
まとまった金がほしい六助は、おいちをこの芸人一座に売ってしまいます。
おいちを騙して芸を披露させるのですが、藤山さんの達者な演技が見もの。
あてぶりというのかな、六助の話に合わせて一人芝居のようなものを披露。
さらには、春雪と一緒に 『ラブ・マシーン』 を華麗に踊る!(笑)
この芸に爆笑する芸人たち。
伊藤くんも、ほとんど素で笑ってるんじゃなかろうかという、あの爆笑です(笑)
おいちを荷車に乗せて、縄でグルグル縛る夢次朗と若三郎。
そして荷車を引いて花道を通って去って行きます。

【第二幕】
旅館・富士桜の玄関先。
空模様が怪しくなり、雷が鳴り出します。
次々に旅館へと入っていく客、その中に六助もいます。
真っ赤な雷様の衣装を着たおいちを筆頭に、花道から現れる芸人一座。
おいちは、六助が恋しくて、芸も湿っぽくなりがち。
旅館に泊まりたいと ごねています。
「泊まりませんから!」 とみんなが止めると、
おいちの気持ちに合わせるように雷が激しく鳴り、芸人たちが地に伏せます。
夢次朗、尻餅をつくような格好になったり、ばったりうつ伏せになったり。
仕方なく旅館に泊まることになります。

旅館にみんなが入っていく時の、いかにも雷様のようなおいちの様子(説明できない)に、
夢次朗も若三郎も引き気味。
夢次朗は、荷車ごと2、3歩後ずさり。
ここで突然 若三郎が、「そろそろどちらか選んでほしい」 と春雪に迫ります。
なんでこんなときに・・・と夢次朗は戸惑い気味。

 春 「私の相手は、私に足りないものを持っている人」
 夢 「だったら俺には身長がある!」
 若 「夢次朗は背が高すぎる!抱き合う時に台が必要だ。その点俺ならちょうどいい!」
 夢 「それなら俺は肩に乗せる!」
 若 「俺はポケットに入れる!」
 春 「入るかーっ!」

春雪は、「私に足りないものは、歌じゃないかと思う。歌にはその人の心が表れる」
そう言って走っていく春雪に、歌に自信のある夢次朗は 「よしっ!」 とガッツポーズ。
反対に若三郎は 「歌か・・・」 と渋る。
そのあと旅館に入り、階段を上がるところでは、
夢次朗と若三郎がお互いに小突いたり、押し合ったりしながら上って行きます。
千秋楽では、蹴られたか何かした夢次朗が、痛そうに足を押えながら上がったような・・・

旅館でも 『恋はやさし』 を歌います。
ここでは、最初よりも長く歌ったようです。
春雪と二人、非常にいい雰囲気になり、最後には抱き合って終わります。
途中、若三郎も歌に加わろうとするのですが、
やはり音をはずしているようで(実際に歌ってはいないけれども)、
二人に部屋から追い出されてしまいます。
このあたりで、どうやら春雪は夢次朗に傾いたようです。

関東大震災が起こります。
春雪は、私にも何かできるかもしれないから東京へ行くと言い出します。
芸人たちが止める中、夢次朗は 「俺も行く!」 と言って春雪の後を追いかけます。
若三郎も行くと言いますが、春雪はそんな彼に 「ごめんなさい」
「早く行くぞ!」 と先を促し花道を走っていく夢次朗。
後を追う春雪、そしてあきらめきれない若三郎も。

六助とおいちに再会した夢次朗と春雪。
春雪は、「自分の歌には何か足りない、歌を止めようと思う」 と言います。
そして、「夢次朗さんの赤ちゃんが・・・」 と言う春雪に、
「ふたりなら、普通の(大きさの)子が生まれる」 とおいち。
おいちは、生まれてくる子どものために歌を続けたらいいと言います。
お客さんは、そういう温かい歌を聴きたがっているのだと。
「私に足りないものがわかったような気がします」 と春雪。

「春雪」 と名を呼び、夢次朗が春雪を抱きしめようとした時、
「ちょっと待ったーっ!」 の叫び声とともに若三郎が現れます。
「これを使え」 と言って持ってきたのは、踏み台。
夢次朗は、この台に春雪を乗せてやり、ちょうどいいバランスになって抱き合います。
ここでの衣装は、白いシャツに黒いズボンのみ。
背中に風呂敷に包んだような荷物を斜に背負っています。

【ラストシーン】
大きなサイコロを手に持ち、『東京節』 の音楽に合わせてステップを踏みながら登場。
みんなで並んで進んで行って、最終的には一番後ろにいました。

 ***

休憩30分を含めて、ぴったり3時間という長い舞台ですが、
飽きないどころか、どんどん引き込まれて、長さを感じません。
笑ってホロリとさせられて、とっても楽しい舞台でした。
以下は、私の勝手な感想ですので、悪しからず読み流して下さいね。


全体としてはすごく良かったと思いますが、
春雪にとっての 「足りないもの」 というのが、ちょっとわかりにくい気がしました。
「歌にはその人の心が表れる」 というのはわかるのですが、
夢次朗と若三郎の歌は、上手いか下手かという違いしか感じられないので、
どうして若三郎ではなくて夢次朗なのか、選んだ決め手がわかりません。
最後においちが、「自分の子どもに歌うような温かい気持ち」 というのを出します。
これが春雪にとって足りなかったのだとしたら、
夢次朗の歌には、「温かい気持ち」 というのが入っていたという解釈もできるけど、
音痴の若三郎にも、春雪への一途な思いを感じてしまうので、
できることなら夢二郎の中にある 「心」 というのをはっきり描いていただけたら・・・
なんて、そこまで贅沢なことを言ってはいけないかな(笑)

今回の夢次朗という役。
チラシに伊藤くんの名前が載っていないから、役名もない端役かと思っていました。
結果的には春雪の相手役で、名前くらいあってもよかろうに(笑)
パンフレットにも名前と写真だけで、決まりきったプロフィールさえありません。
ほかの方のプロフィールをよく読んでみると、
ちゃんと演技についてとか人となりみたいなこととか書いてあるんですね。
そういうのが読みたかったなぁと思いましたねぇ。
生年月日や代表作だけじゃなくて、どういう演技をする人なのか、ぜひ読んでみたいです。

約1ヶ月という長丁場、本当にお疲れさまでした。
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by hiro3egao | 2008-02-25 02:22 | 舞台

bambino+in YOKOHAMA

12月24日(月) 午後7:00 横浜BLITZ

レポではなくて、簡単な感想を・・・

ついにライブハウスでの 『bambino+』 ということで、思い切り盛り上がりました。
1,000人以上入るフロアだから、どんなに広いかと思いましたが、
ステージまでの距離は意外なほど近くて、
一番遠いCブロックでも、一段上がっているからとても見やすかったです。
いやぁ、それにしてもいい音でした!
歌うたいの竜太には、そりゃぁ幸せなことだっただろうと思います。

今回、ジュニアチームとシニアチームに分かれて、歌やダンスの対決があり、
勝ったチームがお客様をハイタッチでお見送りでした。

<ジュニアチーム>
健・優・淳・良治・ナオ・トッキー(時田さん・笑)

健は、相変わらず明るくて盛り上げ担当。
優は、髪型がよくわからないんだけどアップにしていたみたいです・・・可愛い(笑)
二人で新曲を披露、しっとりしたバラード、素敵でした。
千秋楽では、優がシゲさんとダンスの振り付けで兄弟対決(笑)

淳と良治は、「デューエ事件」 のせいで、時々かる~くぶつかりそうなムードに。
『ザウルス物語』 での淳の不良役、なかなか可愛かったですね。
今回会場で知り合った名古屋のお嬢さんが良治のファンで、いろいろお話しましたが、
やっぱり良治の人気はすごいですね。

回替わりの手紙の朗読、ナオには泣かされました。
妹みっちゃんへの手紙。
 公園に連れて行くと帰りたくないと言うから、ブランコ10回やったら帰るって約束して、
 帰り道にはお兄ちゃんの作ったお話を聞かせてあげていたけど、
 いつからか、「今日は何の日」 ばかりになっちゃったね。
 お兄ちゃんはカレーしか作れなくて、
 「今日はカレーライス、次の日はライスカレー、次はカレーごはん」 なんて・・・
 でもみっちゃんはいつもおいしそうに食べてくれたね。
ナオは、途中ちょっと泣きそうになりながら手紙を読んでいて、
涙もろい私は、思わずグッときてしまいました。

ジュニアチームになったトッキーは、いつも以上に弾けていましたね。
マスターと一緒に 「フェリスの女」 という演歌風の歌を・・・お二人とも上手でした。
マスターは、この曲で紅白を狙うそうです(笑)


<シニアチーム>
数馬・シゲ・彰吾・ザウルス・正輝・竜太

数馬って、話し方とか心配りとかが、とても優しい人・・・№1だったのもわかりますね。
シゲさんは、拓哉とかもこみちとか名前がいろいろ変わったけれど、
そろそろ1つに決めたいということで、最終的には “シゲ” に落ち着きました。
ダンスの振り付け・・・可愛さを前面に出した優に対抗して、大人の雰囲気で、
ということでしたが、負けちゃいましたぁ(笑)

前の回は彰吾の振り付けでしたが、どっちも 「サンショウウオ!」 で終わるのがミソ(笑)
彰吾は、最初に竜太と 『天使の翼をあげよう』 を歌ってくれました。
さわやかでした、とても。
『ザウルス物語』 でのゴジラもすっかり見慣れて、似合っていると思います(笑)
物語の主役、ザウルスとのデュエットも素敵でしたね。
このザウルス、ゴジラとの別れで不良になってしまいました。
学ランの背中の “座雨留酢” の文字には笑ったけど、
不良姿、超カッコいいと思いましたよ。

正輝は、今回は健康そうだったな(笑)
『雨、』 を途中のワンフレーズ歌った時に、普通に上手でちょっと意外(失礼)
歌い方も性格通り誠実な気がしました・・・好きです(笑)

竜太、茶髪でしたが、たぶん髭はなかったように見えました。
会場の良さで、もともと上手い歌がより上手く聴こえて嬉しかったですよ。
数馬いわく、「デューエ事件」 の時、マスターが土下座したけど、
boyの中では、竜太が一番最初に土下座したって。
竜太は「そんなことない」 と言ったけど、みんなに 「照れるなよ」 と突っ込まれてました。
今回の竜太は、あまりツンケンしていなくて、仲間に溶け込んだ感じ。
それも手紙を読んだ感じからすると、納得できるかな。
手紙が回替わりと知らなかったので、竜太がステージに残っていてびっくりしました。
どうやら竜太は、大切に思っていた彼女を失っていたようです。
 結局俺には音楽しかなかった。
 音楽は君といっしょで嘘をつかない。
 マスターは特殊な人らしい、なんていうかお袋みたいな・・・男だけど。
 お袋には会ってくれた?
 まだやりたいことがあるから、そっちには行けない。
順番や言葉は違うんだけど、そんな内容で、お母さんも彼女も空の上なんですね。
中で、「そろそろお金も貯まったし、留学したい」 と言っていたから、
竜太も卒業なんだろうなぁと・・・寂しいけど仕方がないかな。
曲の途中で入る追伸。
 今年は雪がたくさん降るって、ニュースでやっていた。
 久しぶりに、あの公園に行ってみようと思う。
 雪が降ったら、降りてきて隣においでよ。
 缶コーヒー、買っておくから。

***

24日は、2回目も千秋楽もジュニアチームが勝ちまして、
要するにシニアチームの方々とはハイタッチできませんでした。
勝手に竜太とハイタッチできると思い込んでいましたが、
よく考えてみれば、私にはそういう意味での運はなかったんでした(苦笑)

でも、ジュニアチームの方々とハイタッチというのも、それはそれで貴重な体験。
あまり贅沢なことを言うとバチがあたりますよね(笑)
個人的には、ナオとトッキーにハイタッチできて嬉しかったです。

今回の入場の仕方は、少々問題がありましたね。
ブロックごとに分かれているけど、入場は番号に関係なく並んだ順では、番号の意味がない。
少なくとも事前にお知らせすべきことでしょうね。
そうしたら、早い時間から長蛇の列ができてしまうのかもしれないけど。

ハイタッチも、ゲームに勝ったチームの特権っていうのがなんか不思議。
boyがハイタッチしたいのではなくて、お客さんのほうがしたいことだと思うし、
一応本命のboyがいるわけだから、その人とハイタッチしたいと思うのが普通ですよね。
何回も足を運ぶ人もいるけど、1回しか見ない人もいるんだから、
できることならマスターも含めて全員で、お見送りしてほしいなぁと思いました。
贅沢言っちゃいけないと思うけど、本音も言っておかないとね(笑)

横浜は、私にとって特別思い入れの深い場所。
またひとつ、素敵な思い出ができたことを幸せに思います。
本当に楽しかった・・・ありがとうございました☆
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by hiro3egao | 2007-12-28 00:51 | 舞台

abbey

11月18日(日) 午後6:00 青山円形劇場

私は、好きな役者さんがいなければ舞台も映画も観ません。
観に行っても、その役者さんばかり追いかけていてストーリーがわからないこともあります。
そんないい加減な観方しかしない私が、珍しくのめり込んで観た舞台でした。
好きな役者さんだけでなく、全ての登場人物に、同じような目が向けられたこと、
自分でかなり驚いています(笑)

でも、何がそんなによかったのか・・・実は、うまく説明できないところがあります。
私は人間が甘いので、物語はハッピーエンドでなければ受け付けません。
現実が厳しいから、せめて非日常的な世界は 「めでたし、めでたし」 で終わってほしいから。
では、『abbey』 がハッピーエンドかというと、これが全然・・・
どう考えても、登場人物の誰一人として簡単に幸せになれそうにないのです。

 (注)11月26日(月) 伊藤くんが出演するライブ 「BARABAN NIGHT!」に行き、
    微妙に彼らに向ける目が変わりました。
    それは舞台を観ての感想じゃないだろう?とも思うのですが、
    私は別に評論家とかじゃないからってことで(笑)
    この記事の最後のほうに追加して書き残しますが、かなりのネタバレなので要注意。

 ***

コージ(abbeyのリーダー ボーカル&サイドギター:加藤良輔)
 自傷行為を繰り返していた彼は、キョーヘイにバンドをやろうと誘われて救われる。
 しかし、そうして結成したabbeyも半年後には解散が決定。
 半年限定でも、その半年の間は全力で走ろうと叫んだけれど、
 何かあると息苦しくなってリストカットしそうになる、どこか脆い部分のある彼は、
 そこをどう乗り越えていくのか。

キョーヘイ(リードギター:伊藤陽佑)
 類稀なる才能を持った彼は、abbeyの中心的存在。
 でも、その才能ゆえに思い通りにならなくなる。
 彼一人を売り出そうとする所属事務所の思惑や、そのために仲間との関係にも亀裂が。
 仲間とともに在りたいという願いは叶うのか。
 常に孤独の影を引きずるようにして生きていくしかないのかもしれない。

ジュン(ベースギター:三浦孝太)
 キョーヘイとは古い付き合いらしいが、音楽的才能はあまり感じられない。
 abbeyが解散したら、果たして彼は音楽で生き残れるのかといえば、かなり疑問だ。
 メジャーデビューはしたくても、それだけのことで、音楽への情熱はきっと薄い。
 彼の中では、何が目標なのだろうか。
 
タク(キーボード:篠山輝信)
 コージの弟だが、どうやら“出来の悪い”がつくらしい。
 未成年だというのに、彼女(ジュンの妹・メグ)が
 どこぞの病院で検査を受けるようなお付き合いをしている。
 彼もまたメジャーデビューには心惹かれているようだが、技術がない。
 このまま兄の後ろをついて歩くような人生を送るのか。

シンスケ(ドラム:森山栄治)
 4人だったabbeyに後から入ってきた彼は、バンドを渡り歩いている。
 瞑想と称して、実はドラッグに手を出しているようだ。
 元カノは歌姫と言われているルイ。
 4人に本当の意味で仲間として受け入れられるのか。
 ルイとよりを戻したとしても、果たして上手くやっていけるのかどうか・・・難しそうだ。

ルイ(DEARのボーカル:小野まりえ)
 別れたシンスケのことを、どうやら今も思っているようだ。
 彼女も今は人気絶頂だが、その人気ももって半年と言われている。
 事務所にとっては商品のひとつに過ぎない彼女の行く末も、決して明るくはない。

サトウ(音楽プロデューサー:粟根まこと)
 昔はフライハイトという人気グループでドラムを叩いていたが、
 事故でサクライという天才ギタリストが亡くなり、彼も右耳の聴力を失った。
 生きる気力を失っていた彼が、abbeyと出会い、再び音楽とともに生きようと決意する。
 父親の借金のために身動きできないキョーヘイのために、サクライのギターを売り、
 abbeyと一からやり直すと宣言して事務所を辞めると言うが、前途多難に思える。
 
マツシマ(スタッフ:永井秀樹)
 昔は、サクライの憧れのギタリストで、お互いに追いかけていた。
 30半ばを超えてもメジャーデビューできず、スタッフに甘んじていたが、
 お金を貯めてアメリカへ渡り勝負をかけるという。
 サトウが言うように、アメリカへ渡っても成功するとは思えない。
 その厳しい現実にぶつかった時、彼はどうするのだろう。
 
サカモト(プロダクションの専務:鈴木省吾)
 事務所に所属する者は商品でしかなく、どうすれば売れるかしか考えていない。
 人としての情とか、思いやりとか、そういうものとは無縁だ。
 事務所を辞めてabbeyとともにやり直すと言うサトウに 「潰す」 とひと言。
 何もかも自分の思い通りに動かそうとする彼が、最終的に手にするのは何か。
 歩いていく先に、思い描く幸せがあるとは思えない。

 ***

abbeyは半年限りのバンドだというけれど、半年だってもつかどうかわからない。
明日にも再び解散宣言をしそうなほど、彼らの関係は壊れている。
一度お互いの信頼関係に亀裂が入ると、修復するのはかなり困難だ。
それでも、もう一度やり直してほしいと思う。
せっかくお互いの本音をぶちまけたのだから、もう壊れるものもないだろう。
ぶつかり合いながらも、このメンバーで一緒に進む道を選んでほしいと願う。

コージには、簡単にリストカットするなんて考えは捨ててほしい。
キョーヘイには、辛くても自分の才能を大切にしてほしい。
ジュンには、自分がどう歩いて行きたいのか考えてほしい。
タクには、兄に頼らずに責任感を持って歩いてほしい。
シンスケには、難しいことだけれど焦らずにまっすぐ進んでほしい。
ルイには、自分の気持ちに素直に生きてほしい。
サトウさんには、大変だけどこの連中といっしょに自分自身も大事にしてほしい。
マツシマさんには、アメリカで何かを掴んできてほしい。
サカモトさんには、自分の歩いている道が正しいかどうか考えてほしい。

誰も思い通りの人生を歩いていなくて、
どこに向かっているのか、本当にその道でいいのか、全然わからなくて・・・
正直明るい未来が待っているようには思えないんだけれど、
でも、努力次第で拓ける道も確かにあるから、あきらめないでがんばってほしいなぁ。

な~んて、どこをどういうふうに観ると、こういう感想になるのかねぇ(笑)
でも、私には、珍しくリアルだなって思えた舞台でした。
身近な、という意味ではなくて、安易なサクセスストーリーじゃないところが。

最初にお断りした “かなりのネタバレ” 部分です。

もうライブの幕が上がるという時に、タクは検査を受ける彼女の元へ走ります。
ライブのステージに上がった彼らは、ここで解散宣言をするはずでした。
MCをやるように言われていたキョーヘイは、マイクを握ったままなかなかそれが言えず・・・
そんな彼のマイクを奪い、コージは叫ぶように言いました。
「abbeyはどうやら半年限りのバンドみたいです。でも、半年間、全力で突っ走ります!」
驚き、呆れながらも、嬉しそうなメンバーの笑顔。
それぞれ楽器を手にして歌い始めようという時に、タクが戻ってきてジュンに耳打ち。
ジュンは、何やら笑顔でタクを小突いたりしています。
そして、キョーヘイの 「行くぜ!」 の声とともに、ライブが始まります。

このラストシーンで、タクは何と耳打ちしたのか、アンケートの質問にも多かったようです。
その謎は、伊藤くんが出演している 「BARABAN NIGHT!」 で解けました。
会場に遊びに来ていたジュンとタクもステージに上がり、この話題に。
「メグは、オレが幸せにする」 そう言ったんだそうです。
一度、テンションが上がり過ぎて頭が真っ白になり、
耳打ちはしたものの、何も言わなかったことがあったとか(笑)

「メグは、オレが幸せにする」 ・・・なるほど、そう言えば丸く収まるかも。
彼女からのメールを怖がっていないで、最初から誠意を見せりゃいいのに・・・
そう思わなくもないけど、とりあえず無責任な人間ではなかったわけですね。

ステージに並ぶ彼らを見ながら、
きっと こうやってみんなで一からやり直しているんだろうと思いました。
ハッピーエンドにやや近づいた、そんな気持ち・・・我ながら単純ですね(笑)


 ***

ここからは、超余談なのでスルーしてけっこうです。

舞台を観ていたら、洋画家だった父のことを思い出しました。
日本中の誰もが知っているような有名人ではありませんが、まぁ、そこそこ(笑)
「売るための絵は描かない」
いつだったか、そう言ったんですよ。
聞けばカッコいい言葉だけれど、じゃ生活するのはどうするのって話です。
そういう世界に関係している人なら、買うっていう考えが浮かぶでしょうけど、
普通に生活をしていて、油絵なんか買わないでしょう?

好きなことを仕事にしても、それで生活していくって大変なことですよね。
うちは母が働いていたから、裕福ではないけどお金の心配がそれほどありませんでした。
だから、父は画家という仕事に専念できたのです。
一応名が通っていて、先生と呼ばれるまでになっていたのだから、
そういう意味では幸せだったのかなぁ。
父が何を目指していたのか、今になって聞いてみたくなりました。
本人にはもう聞けないので、母にでも聞いてみようかな。

音楽の仕事も、役者という仕事も、似たようなところがあるから。
いろいろと壁にぶつかるかもしれないけど、がんばってほしいなぁ、ほんと・・・伊藤くん。
 
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by hiro3egao | 2007-11-19 23:20 | 舞台

ラムネ

9月10日(月) 午後1:00 赤坂レッドシアター

『ラムネ』 のレポ&感想なんですが、
物語を書き始めたら、何日かかるかわからないくらいに細かくなってしまったのでボツ。
とりあえず、伊藤くんの出てきたシーンに限って書くことにしました(笑)
それでも相当長いです。
ただ、今回DVDが出ないので、観ていない方は想像するしかないわけです。
そのお手伝いとでもいいましょうか・・・あちこちのブログのレポとともに、
読んで思い切り想像して、妄想していただければと思います。


 ***

舞台のセットは、上手手前にたばこ屋の店先。
窓が表に向かって開くようになっていて、窓の下にベンチ。
たばこ屋は道の角という設定で、その向こうは上手に抜けられる道です。
その奥に電信柱、その向こうにも上手に抜ける道があります。

下手手前に井戸・・・手でギコギコやると水が出てくるやつ(わかるかな)
その向こうに下手に抜ける道。

下手の奥、中央付近まで一段高くなっている場所があります(階段にして2段分くらい)
ここは、あるときは部屋になり、あるときは映画館になり・・・というような場所。

物語は、平成4年から始まります。
生まれ育った町を訪れた克男(パク・トンハ)は、
偶然、廃品回収業者から思い出の品である8ミリカメラを買い取ります。
このとき、克男は思い出の中の懐かしい友達の幻を見るのですが、
しおり(佐藤美貴)の歌う 「空に星があるように」 が流れる中、
裕一(伊藤くん)がゆっくりと下手から登場です。
上は水色の半そでセーター、下は つりのついた黄土色の半ズボン。
他の役者さんたちも小学生のかっこうで、バラバラと舞台上に。
裕一は、前のほうでしゃがんで、空の星を見上げているような表情。
手をクロスして組んでひっくり返し、手の隙間から空を見る・・・
よくジャンケンの時にやるヤツをやります(わかりにくくてごめんなさい)
やがて、立ち上がると欠伸をひとつ。
男の子がちょっと裕一をかまうような感じで下手に消えます。
それを見送って、上手に歩いていき、
振り返ると克男に向かってアカンベー・・・舞台からはけます。

出演者の中で一番背が高いです。
小学生の服が体にぴったりしているので、肩幅があるのがやけに強調されて見えました。

時は昭和37年に遡ります。
子どもたちが遊んでいます・・・女の子4人に男の子3人、ひとりはガキ大将のよう。
そこへ裕一が下手から登場します。
女の子4人が馬とびの馬になっているのですが、女の子のスカートをめっくっていきます。
「いいもの見せてやる」 と奥の高いところに立ち、
「僕のパパが、アメリカで買ってきた、アメだ!」 とペロペロキャンディを出します。
「舐めたいか? じゃ、舌出せ、もっと出せ! 噛んだら殺す!」
と言って、子どもたちを一列に並ばせて舌を出させ、
アメを舌に触れさせるようにして、サッと走っていきます。
でも、最後のガキ大将がアメを噛んで、裕一の手から取り上げて逃げます。
追いかけて大騒ぎになると、裕一が 「時間よ、止まれ!」 と叫びます。
これを言われたら、みんなピタリと止まらなければいけないようです。
止まっているガキ大将めがけて、裕一とび蹴り・・・アメを取り返します。
もう一回、「時間よ、止まれ!」 の後は、男の子に “浣腸”してまわってました(笑)
さらに、「時間よ・・・止ま、らなくていい~」

裕一が、「戦争しようぜ!」(と聞こえたんだけど、合っているのかな) と言うと、
それぞれが 「鉄腕アトム」とか「ウランちゃん」とか自分の役を言い、
裕一は 「少年ジェット」
ガキ大将は、「俺は・・・俺は・・・」 と引っ張って、「ガチョ~ン!」って。
これでみんな、お決まりのように倒れます。
怒ったしおりが「デブ!」なんて言って、みんなでガキ大将を責めるんだけど、
この後はどうしたっけ・・・また大騒ぎになって、
裕一が 「ネズミだ!」 って言って、ネズミの死体(かな?)を投げると、
みんなキャーッて騒いで消え、しおりと裕一だけになります。

上手に走っていく裕一、その後を追いかけるしおり。
でも、しおりは途中で男の子にぶつかり、ふたりして転んでしまいます。
この男の子が克男。
しおりは気の強い女の子らしく、「なんでこんなとこ歩いてるのよ!」
克男は、「おまえ何年生だ!」「・・・6年生よ!」
このやりとりを陰から見ていた裕一は、「しおり、おまえ5年生だろ」 と言って出てきます。
克男は自分のほうが年上だったことで、「克男お兄さんと呼べ!」
「カツオ? カツオは海で泳いでればいいのよ」 なんてしおりが言うものだから、
険悪なムードに。
裕一は、たぶん、そんな二人を止めようとして、
克男が落とした紙袋に入っていた本を手にして叫びます。
「あーっ、克男お兄ちゃん、これ、マンガ? すごいなー!」
「うちにはマンガがいっぱいある、テレビだってあるんだぞ!」
しおりは、悔しそうにしているんだけど、
「あっ、月光仮面の時間だ! 僕たちにも見せてよ」
という裕一の言葉で、いっしょに克男の家に行くことになります。

裕一はマンガを手にした時、床に座っているんだけど、
克男が 「家はあっち」 みたいなことを言って指差した時、
両手を後ろについてブリッジみたいにして、仰け反ってその方向を見ました。
克男について行く裕一、でも、しおりは行こうとしません。
ムリに連れて行こうとして背中を押していると、しおりはスルリと身をかわしてしまい、
呼びに来た克男の胸を押してしまいます。(克男は押されたままバックで去っていきます)
もう一度連れて行こうとして、ついに裕一は嫌がるしおりをお姫様抱っこで去ります。

美貴ちゃん、細くて小さいから、ホント可愛い。
お姫様抱っこも軽々できちゃうよね。

克男の家には叔父さん(山西惇)がいて、いっしょにテレビを見ることに。
テレビは、一段高くなった場所の奥の壁にあって、引き戸を開けるとテレビという設定。
克男と裕一は「月光仮面」、しおりは「鉄腕アトム」を見たがるものだから、
せがまれるままに、叔父さんが足でチャンネルを回して交互に見せます。
月光仮面とアトムは一人二役なので、早変わりも追いつかなくなります。
やがて怒った月光仮面が画面から抜け出してきます。
「見ればわかるだろ! 基本的に一人でやってんだよ!」
この時、裕一は頭をはたかれます(毎回、なかなか痛そう・笑)

克男としおりはすぐにケンカ、裕一はそれを止めようとオロオロ。
「ケンカしちゃダメだろ」 という叔父さんが、ここで「怪傑ハリマオ」を熱唱。
裕一たちは、ポカーンとした表情でそれを見ています。
叔父さんはお姉さん(克男のお母さん)にスリッパで叩かれて、仕事に行かされます。
「兄貴のお母さんってホント怖いな」
「お父さんのほうがもっと怖いよ」
「へぇ、お父さんって何してるの」
「お巡りさん」 と克男が立ち上がって敬礼すると、
裕一としおりも立ち上がり敬礼して、暗転。

 ***

高校生になった克男としおりは、お互い淡い恋心を持つようになります。
裕一もしおりのことが好きなのですが、思いを告げるまでには至っていません。
学ランの裕一が下手から歩いてきて、映画館(セットはたばこ屋)の前にくると、
「学生さん、映画観ていかない?」 と映画館の呼び込みに捕まります。
「高校生がこんな映画みたらまずいでしょ、卒業したら来ますよ」
しっかり断っているのに、男は裕一の鞄を取り上げ映画館の中に投げ入れてしまいます。
「あぁ、もう」 何するんだみたいな感じで取りに行こうとしますが、
そこに現れた私服姿のしおりに気づいて、咄嗟に電信柱の陰に隠れます。
人待ち顔のしおりに、通りがかった友達が「デート?」と。
肯定するしおりに、裕一はショックを隠せません。
友達が去ってすぐに、克男が走ってきます。
遅れたことを謝っていると、
(おまえは、なんでしおりを待たせてるんだよ!)みたいな怒った表情の裕一。
しおりもちょっと怒って見せますが、「女子大生みたいできれいだ」 と言われ嬉しそう。
「じゃ、ここで私のことが好きって言って!」 と言うしおりの大胆発言に、裕一ショーック!
目も口も思い切り開けて、大袈裟に驚いた表情です。

ここで 「愛の奇跡」 を歌います。
はじめは克男としおりで歌い始めます。
その間裕一は、哀しそうに電信柱にすがりついたり、顔を覗かせたり・・・
そして、途中からはいっしょに歌うのですが、仲の良い二人に頭を抱えます。
映画館に入っていく二人の後を追って、裕一も映画館へ。

映画は 「夜明けの忍び合い」 というちょっとエッチな映画。
一段高い場所が映画館の中で、客席のほうを向いてみんな座っています。
克男としおりの両脇に、別の高校生カップルが一組ずつ、裕一は克男たちの後ろに。
映画が始まると、刺激的過ぎてみんな画面を食い入るように見つめ前のめりに。
裕一も思わず見入ってしまうんだけど、
ハッとして自分の頬を叩いたり、深呼吸を繰り返したりして落ち着こうとしますが、
両脇のカップルは映画に合わせて、何やら動きが怪しくなり、
それを見た裕一は、また刺激されてドギマギ・・・そんな様子が微笑ましい(笑)
克男としおりも何だか落ち着かなくなり、キスするために顔を近づけようとします。
気づいた裕一が咳払い(声はなくて、そういう仕草)
慌てて離れる二人の後ろで、咳払いしたことを隣の人に謝っている裕一。
また近づく二人の肩を、隣の人が叩いているように見せかけてトントンと。
また、慌てて離れる二人。
裕一は両脇にいたカップルに怒られ、胸ぐらを掴まれて謝ります。
そんなことをしているうちに、克男としおりはいいムードになりキス。
ここは二組のカップルが克男たちを隠してしまって見えませんが、
後ろの裕一がその瞬間を目撃したように、あーっって感じで指差します。

そこへ学校の生徒指導の先生がやってきて大騒ぎに。
みんなで 「バン・バン・バン」 を歌って踊ります。
結局、捕まりそうになったしおりを助けようとして裕一が捕まってしまいます。
首根っこを掴まれ、立ち上がらせられたところで、曲が終わり暗転。

 ***

彼らは映画部で、高原にキャンプをしに来ました。
夕飯の用意をしなければならないのですが、
女の子たちはギターを弾いている裕一を取り囲んで盛り上がっています。
おもしろくない他の男の子が、ラジカセを持ち出してスイッチオン!
「涙の太陽」 が流れて、女の子たちは豹変。
戸惑う男の子たちを尻目に、歌って踊って・・・ここが一番盛り上がるシーンかな。
「恋のバカンス」「シーサイド・バウンド」「ナオミの夢」なんかを次々と。
「シーサイド・バウンド」のあと、「長い髪の少女」を裕一が歌い始めます。
これは、しおりのことを指しているような感じで、
裕一がしおりのところへ行こうとするのを、仲間たちが止めます。
「あきらめたほうがいい」「いやだ、あきらめない!」みたいな感じのやりとりのあと、
裕一は奥のほうに仲間と座り、慰められているようでした。

この日は克男の誕生日。
しおりがケーキを持って現れます。
「願い事をして火を吹き消して」 と言われて、その通りに。
しおりは克男に8ミリをプレゼント。
すると克男は、叔父さんにもらった万年筆を「入学祝に」と言ってしおりに渡します。

このあと、克男のために1曲歌えとひやかされたしおりは、
克男といっしょに歌うことにします。
その伴奏を裕一に頼む克男・・・裕一の心中は複雑です。
「サーカスにはピエロが」 を歌う二人。
裕一は、時々二人の楽しそうな様子を見て、切ない表情をしています。
まるで、自分がピエロのようだと・・・
暗転した中、ギターの音だけがしていて、やがて終わります。

 ***

裕一は大学へ進学。
克男は浪人したのかな、しおりといっしょにいます。
しおりは学校新聞を作っていて、学生運動について記事を書いています。
記事を書くのはとても難しいようで、メチャクチャだと言ってしおりは笑います。
「裕一はとても上手に記事を書いたのに・・・裕一、今頃何してるかな」
「あいつなぁ」

克男は突然、8ミリを預かってほしいと言い出します。
警察学校の寮に入るというのです。
「大学で映画を撮るんじゃなかったの?」 と言うしおりに
お父さんの具合が悪くてそれどころじゃない、映画は趣味で撮ると言います。
8ミリをしおりに渡すと、しおりは万年筆を克男に渡し、これで手紙を書いて・・・と。
克男が8ミリで何か撮れよと言うと、使い方がわからないと しおり。
下手で使い方を教えている二人。
上手に裕一がゆっくりと登場、「若者たち」を歌います。
全共闘と書かれたヘルメット、手には角棒・・・大学で学生運動に巻き込まれたようです。

 ***

上手からしおりと裕一。
しおりも大学に入学し、やはり学生運動に身を投じることになりました。
裕一はしおりにヘルメットを渡して、上手に消えます。
しおりが 「遠い世界に」 を歌い始め、
途中から他の女の子が加わり、さらに男の子が加わります。
やがて警官隊との激しい衝突の末、裕一たちは連れて行かれ、
舞台にはしおりと警官がひとり・・・この警官が克男で、二人は皮肉な再会をします。

 ***

時は流れ、克男はポルノ映画の脚本家としての仕事をしていますが、
なかなか思ったような仕事ができません。
せっかく書いたシナリオも、女優や監督の勝手な考えでばっさりカットされてしまいます。
酒に溺れ、その勢いでポルノ女優と関係を持ってしまう克男。

ある夜、降り出した雨に、店の軒先へ駆け込むしおり。
上手のたばこ屋のベンチに座り、しおりは雨宿りしています。
そこへ、通りかかる裕一。
傘を差しかけて 「これからどうするの?」
「しばらく叔母さんのところへ行こうと思って・・・一人で考えたいの」
裕一は、それも仕方がないなという感じで黙って頷きます。
「こんなところにいると風邪引くよ。駅まで送っていくから」
そう言って促しますが、しおりは立ち上がれずにいます。
「克男を待ってるんだろ。
 あいつは映画のことで頭がいっぱいで、おまえのことなんて眼中にないよ」
「・・・ありがとう」
しおりは立ち上がり、裕一の傘の中へ。
ゆっくりと下手に歩いていきますが、
途中、しおりは後ろ髪を引かれるように立ち止まり、振り返ります。
その様子を切なげに見ている裕一。
ここで 「帰れない二人」 を歌います。
途中、裕一としおりのデュエットになりますが、きれいにハモって素敵です。
克男が遠くから見ているような感じで上手に現れ、2番を歌います。
裕一はしおりを促し、下手に消えます。

 ***

今日は、しおりの結婚式。
ウェディングドレスで椅子に座っているしおりの元に、女友達がふたり。
話していると裕一が来て、「そろそろ始まるぞ、席につかないと」 と声をかけます。
友達は去り、部屋には裕一としおり。
しおりは客席に向かって座っていますが、鏡の前という設定。
裕一はしおりの後ろに立ち、鏡の中のしおりを見ています。
「ありがとう、来てくれて」
「しおり・・・きれい、だよ」
「ばか、照れるじゃない」
幼なじみである二人は、改まってこういう会話をしたことがないようで、
ふたりとも しきりに照れて笑っています。
でも、裕一はふと真顔になって、
「しおり、本当にいいのか?」
「大丈夫よ」
明るく答えるしおりに、裕一は微かに頷き、「おめでとう」 と言って部屋を出て行きます。
やがて披露宴が始まるアナウンスが流れ、しおりは立ち上がります。
「22才の別れ」 のイントロが流れる中、裕一が上手から現れます。
段のところに座り、歌い始め、2番からは段の上に立って歌います。
曲の途中、下手から新郎姿の克男。
克男としおりは中央で向かい合いますが、そのまますれ違い、
それぞれ別の相手と並び、記念撮影。

裕一は、しおりが克男のことをずっと思っていると知っているから、
自分の気持ちを伝えることができないままでした。
お互い好きなのに結ばれない克男としおりも哀しいけれど、
そんな二人をずっと見守り続けることしかできなかった裕一が切なくて・・・

 ***
古い思い出の品を通販する 「思い出ショッピング・ラムネ」 という番組。
克男の考えた企画で当たったけれど、克男はこの仕事を辞める決心をしました。
最後に、自分の思い出の品である8ミリカメラを番組で売ってしまいます。
その番組を見ていたしおりは、それを買い取り、
とうとう夢を実現させたのね・・・と、克男に宛てた手紙を書きます。

これは、舞台では説明されていませんが、勝手に解釈すると・・・
しおりは思わず8ミリを買いますが、今さらそれをどうすることもできず、
克男と過ごした思い出の場所である丘の上に、手紙とともに置いてきます。
それを廃品回収業者が拾い、偶然にも、克男の手に戻ってきた。
そういうことになるのかな・・・と。

ラストは、始まりと同じようにしおりが 「空に星があるように」 を歌い、
子どもの頃の姿をした裕一たちが、二人を囲みます。


客席に向かっておじぎをして、みんな帰って行きますが、
伊藤くんは最初、後ろの一段高いところの扉から行こうとします。
でも、両手で押しても扉が開かず、別なところから帰って行きます。

カーテンコールで出てきて、主演のパク・トンハさんがご挨拶。
またみんなでおじぎをして帰るときには、後ろの扉がちゃんと開いて、
伊藤くんはそこから帰って行きます。

 ***

パク・トンハさんのこと
流暢な日本語でお芝居をして歌も上手だったので、日本語はバッチリなのかと思いきや、
芝居を離れると、やっぱり少したどたどしい日本語に。
話した言葉が正しいのかどうか、他の人に聞いたりしていて、
そんな様子がなんとなく好印象でした。
とても整った顔立ちの、イケメンという表現よりは いわゆる二枚目ですね(笑)

佐藤美貴さんのこと
小さい、華奢、でも目鼻立ちがはっきりしていて、舞台映えしますね。
歌も上手だし、可愛らしくてしっかりした印象。
ルキアもそうだったけれど、可愛くてちょっと気の強そうな女の子がぴったり。

伊藤くんのこと
歌は、少し線の細い印象だったけれど、決して悪くはなかったです。
ソロの3曲は、どれも非常に印象的なシーンで、よかったと思います。
今の伊藤くんは実年齢通りで、老けてはいないと思うんだけど、
今回のメンバーの中にいても、全然違和感がないというのが不思議で(笑)

ついでに
今まで観てきた舞台とは違い、観客の年齢層は高く落ち着いた雰囲気。
舞台が始まるまでの間、会場に流れている曲は、古きよき時代のポップス。
坂本九さんとか、GSとかね。
「あら懐かしい、この曲好きだったのよ」 なんて声が聞こえます(笑)
そして、舞台が終わった後には、こんな声も・・・
「あの人誰かしら、韓国の人?」 「私、初めて見たわ」
思わず、伊藤陽佑といって絶賛売出し中の若手俳優です!と叫びたくなりました(爆)
でも、そういう方々が観るような舞台を経験するっていうのも、大切ですよね。
再演に出演するかな・・・裕一にもう一度会いたいものです。
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by hiro3egao | 2007-09-13 00:27 | 舞台

苦情の手紙

8月24日(金) 午後7:00 新宿シアターサンモール

開演のブザーが鳴ると、場内水を打ったようにシ~ン・・・
朗読劇ということで、お客さんもいつもと違って緊張感があったみたいです。

舞台に置かれた椅子3脚。
向かって左から、伊藤くん、冨田翔くん、菊地美香ちゃん。
伊藤くんは黒かダークグレーのシャツに黒いスーツ、臙脂のネクタイ。
冨田くんは黒いTシャツにパンツ、海賊みたいに頭を黒いタオルで巻いています。
美香ちゃんは長めのスカートにカーディガンか何か着ているのかな・・・よく見えませんでした。


坂下さん(こんな名前だったような・・・美香ちゃん)
 翔くん扮する田所さんの部屋の下に住んでいる女性。
 上から響いてくる音に過剰反応、
 『田所さんへ、○○するのは止めて下さい。迷惑です。』
 という調子で、いちいち苦情の手紙を田所さんに送りつけます。
 階段を上がる音がうるさいので、夜は8時までに帰って下さい。
 パソコンのキーボードを打つ音がうるさいから、蒲団をかぶって打って下さい。
 洗濯機の音がうるさいです。
 鼻をかむ音が気になって眠れません。
 などなど、だんだんとエスカレートしていきます。
 新聞や雑誌の文字を切り抜いて脅迫状まがいの手紙を出したり、
 田所さんの彼女にまで静かにするよう誓約書を書かせようとしたり、
 その異常さがなかなかに怖いです。
 しかし、ところどころで、それは田所さんに関心があるということ?って、
 ちょっと複雑なオトメゴコロも感じさせます。
 最後には、引っ越していった田所さんの隣の部屋に引っ越して行きます。
 田所さんのことが好きになってしまって、追いかけて行ったのでしょうか。

田所さん(翔くん)
 田舎から出てきて一人暮らしをしているようです。
 下の女性からの苦情にも、まじめに対応、ほとんど言いなりに謝ってばかり。
 とても純朴な青年なので、それゆえに騙されやすく、
 インターネットでの詐欺やマルチ商法に引っ掛かってしまいます。
 不当な代金の請求にも、誠意を持って対応しようとします。
 下からの苦情の手紙のせいでカノジョにも逃げられ、
 警察にあらぬ疑いをかけられる羽目になって、会社も辞めることになります。
 これを機に引っ越しを決意します。
 ほとんど被害者で、不幸を一身に背負っているというのに、
 あまり誰かを責めることもなく、悲観して暗くなることもない歯痒いくらいのお人よしです。
 美人局に遭い、お金を巻き上げられ、さすがに落ち込んだ彼。
 きっと明日はいいことがあるから・・・と肩を叩きたくなるような人でした。

 女性との出会いに効くというおまじない。
 “ボバンババンボン ボンババンババボ ボバンババンボン バンボボン”
 『狼少年ケン』 という古~いアニメの主題歌からですよね。
 一昔前のアニメの特番では、時々目にしていましたけど、こんなところで聞くとは・・・
 会場のどの程度の人がわかったんだろう(笑)

山口さん(伊藤くん)
 田所さんの会社の元同僚で、会社を辞めるときに田所さんに引継ぎしました。
 会社を辞めた後は、怪しいネット会社に勤め、迷惑メールを送信しています。
 あるときは、「ラヴィアンローズ」と名乗る女性紹介業者。
 またあるときは、「あやですv」と甘えた口調の女子高生。
 他にも、「化粧品会社に勤める33歳、この間離婚しました」とか
 「男性の分泌液を分析している医大生」とかいろいろ。
 メールの最後に 「必要ない方は “配信不要” と送って下さい」 と書き、
 “配信不要” と返してきた相手をカモに、サイトを利用したとして代金を請求するという寸法。
 まさか会社の先輩である田所さんが引っ掛かってくるとは思わず、
 相手の見えないネットの世界でも、生身の人間を相手にしているのだと気づき、
 いったんは田所さんを助けるのですが・・・
 結局のところ、人のいい田所さんにつけ込んで騙す側の人。
 洗剤、水、羽毛布団などのいい加減な商品を押し付けてきたり、
 出会い系サイトを使った美人局の被害に遭わせてしまったり・・・
 酷いことばかりしているのに、罪の意識が薄い性質の悪い人です。
 最終的には、会社を辞める田所さんに代わって会社に戻ってきます。
 
 ***

トーク部分では、翔くんと伊藤くんが、雑誌『PINKY』 を持って登場。
これ見よがしに、ふたりしてパラパラと捲っておりました。
進行は伊藤くんということで、まずは今回の感想を・・・

美香ちゃんは、このところ歌ばかり歌っていたけれど、
久しぶりに言葉の難しさを感じた、言葉を話すのは苦手みたいなことを言っていました。
雑誌を捲っていて、話を聞いているのかいないのかというふたりに呆れていました(笑)

翔くんは、本を読んでいるから顔が上げられず、会場の様子が気になったけれど、
たまたま見た前の席が空席で、お客さんが少なかったらどうしようかと心配になったと。
でも、「エマージェンシー」でドッと笑い声が聞こえて安心したそうです。
全体のストーリーは毎回同じですが、冒頭の部分だけそれぞれで変えていたとのこと。
「夜中に、エマージェンシーと叫ぶのは止めて下さい!」
「すみません、特捜戦隊デカレンジャーを見ていました」
チーム尾木は、自分たちらしさを表現するには・・・と考えて、
この日の朝、“エマージェンシー” を思いついたのだそうです。

伊藤くんは・・・何を言ったか憶えてない(苦笑)

この後、それぞれ共演者に対しての苦情の手紙を書きなさいと、上から言われたと(笑)
まずは、伊藤くんへの苦情。
美香ちゃんからは、背が高すぎる(笑)
デカレンジャーではパートナーだったけれど、
身長差があって、カメラで撮るのが大変だったとか。
「どうしても上から見下されているような気持ちになる」 と美香ちゃん。
「あなたは、鼻の穴を見過ぎです」 と伊藤くん(笑)

翔くんからは、伊藤くんが引っ越しをして、ソファベッドが欲しいと言った時の話。
翔くんが伊藤くんをバイクの後ろに乗せて探しに行って、後日、車で取りに行きました。
「そこまではいいです。その日の朝、あなたは、腰が痛いと言い出しましたね!」
結局、翔くんがひとりで運ぶことになっちゃったんだって。
「そんなこと、あった、あった」 とか言ってウケている伊藤くん。
「ほかにも、良くしてやっている」 ということで、
熱を出したと言えばポカリを持って行ってやり、雨の日はバイクで送ってやって、
誕生日にはパーティを開いて・・・
「雨の日は、ちょっとヤバかったね」 って、転びそうにでもなったのかしら。
気をつけてー!と心の中で叫んでおきました(笑)
「でも、生まれてきてくれてありがとう!」 だって(爆)
これで場内拍手喝采。
「なに、それ?」 って伊藤くん、ちょっと困ったように笑っていて可愛かったです。

続いて、翔くんへの苦情。
美香ちゃんは、「告白します」 と思わせぶり(笑)
実は接点があまりないから、翔くんのことよく知らないんだって。
食事に連れて行って下さいって言ったら、「行こう、行こう!」 って言ってくれたのに、
全然誘ってくれないと・・・ 会場からブーイングの嵐(笑)
「みんな私の味方」 という美香ちゃん、可愛いです。
伊藤くんは誘うんだけど、美香ちゃんの都合で行かれないんだって。

伊藤くんからの苦情は、ないそうです。
「苦情がないっていうのもすごいな」 なんて呟いていました。
流れ的にはオチないけど、仕方がないよね・・・だって、いい先輩だもの(笑)

このあたりで、場内に音楽が流れてきました。
どうやら持ち時間が決まっていて、終わりの合図のようでした。
あまり長い時間とは思えなかったなぁ・・・15分くらい?
それぞれ美香ちゃんへの苦情を言って終わりにしましょうということで、
翔くんからは、「声が可愛すぎる、迷惑です!」
伊藤くんからは、「ちっちゃくて、萌えーっ!迷惑です!」

舞台から引っ込むときに、翔くん、頭のタオルを取りました。
見事な金髪に場内どよめきました(笑)

 ***

動きのある舞台とは違って、新鮮でおもしろかったです。
練習時間が非常に少なかったようですが、その人物になりきるという点で、
やっぱり美香ちゃんの演技は上手だったなぁと思います。
才能はもちろんのこと、基礎部分の違いと経験の差でしょうか。

朗読がどんなに難しいか、わかりもしないで偉そうなことを言ってはいけないけれど、
なるべく噛まないように・・・と言ったら、やっぱり厳しいでしょうか。
そういう意味でも、少しテンポが速かったような気がします。
どんな芝居でも、間の取り方は大切だから、これからの課題ということで・・・

この3人を、同じ舞台で見られるなんて、そうそうないこと。
ものすご~く嬉しい!という気持ちと、
もっと違う誰かとの掛け合いだったら、それぞれどうなんだろうという気持ちと・・・
朗読劇、もし機会があれば、またやって欲しいなぁと思いました。
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by hiro3egao | 2007-08-29 22:59 | 舞台

bambino 2

5月20日(日) 午後12:00 東京芸術劇場 中ホール

『bambino 2(デューエ)』 オープン。
感想というか、なんというか・・・ホントに思いつくまま。
珍しく ネタばれだから、先入観を持ちたくない人は読まないように!
 6月3日(日)名古屋の千秋楽も終わったので、少しだけ感想を足します。
 ★5月27日(日)東京千秋楽でのひと言。

 ***

圭介
相変わらず素直ないい子だね。
仲間のことをとても大切に考えているのが、よくわかる。
仕事に関しては №1 だというんだから、成長したってことなんだろうけど、
あとは何も変わっていない感じ。
 この仕事は、あまり褒められたものではないので、目的もなく働いてはいけないよ(笑)
 ★慶太ではなくて、自分が舞台に立ててよかったです。

数馬
店を卒業したのに、どうやって絡むのかと思ったら、遊びに来たのね。
彼が初演の 『bambino』 とのつながりを説明して、
boyたちを紹介していくという演出は、初めて観る人にもわかりやすくていいかも。
さすが伝説の №1 という気がする。
ラーメン屋の名前がステキ過ぎる(笑)
圭介や数馬って、どうしてウリセンなの?と思うほど清潔感があって、スレていない。
そこが №1 たる所以か(笑)
 『半端ねぇ麺』 すごいネーミングのお店を東村山に出店・・・おいしそうだ。
 ★半端ねぇこの舞台に立ててよかったです。

拓哉(シゲさん)
頼れる兄貴分・・・その役割は相変わらずだけど、さすがの兄貴もキレちゃったか、と。
思わず本当のことをぶちまけてしまうのは、圭介や数馬ではムリだから。
知ってて我慢できなくなるのは・・・って、考えたら意外とみんなムリそうなのね。
疑うことから入るのは、せいぜい竜太ぐらいだし(笑)
だから、キレるシゲさんで正解なんだと思う。
もこみちに改名、おもしろかったよ~(笑)
 ★そのとき旬な人の名前を源氏名にしているので、次はどんな名前になるか楽しみ。 


相変わらず可愛いらしく、とても賢い彼。
疑心暗鬼になって動揺する仲間たちの中で、ひとり冷静に物事を考えられるというのも、
儚げな存在感とは逆の、彼の“強さ”なんだろうと思う。
舌打ち、よかったよ(笑)
 個人的には、くん付けでなく「竜太」 と呼ぶんだな・・・なんて、当たり前のことに喜んだ(爆)
 ★少し成長して男っぽくなったと思うけど、いかがでしょうか。
 

今回は、お店や仲間に迷惑をかける存在だけど、
少々考えが足りなくて、ポーカーなんぞにのめり込んでしまう弱さは、淳らしい。
バカなヤツだけど、仲間への罪悪感によって元に戻れたということかな。
すっかり仲間に頭が上がらなくなるけど、大事にされている感じがして いい。
愛のピコピコハンマー攻撃、ちょっと痛そう(笑)
特にマスターの 硬いところでの攻撃は・・・毎回だから痛いよね(爆)
 ★この舞台に携わることができて本当によかったです。
  (携わるという言葉が出てこなくて、シゲさんに教えてもらいました)

正輝
安定感・・・何をやっても安心して見られるのは、演技力なのかな。
正輝の人生の暗い部分って何だろうと思う。
とんでもなく不幸なことを背負っていたりするのかな・・・とも思うし、
そういう部分が薄い存在でも、この人だったらアリかな・・・とも思う。
過去や境遇に縛られない存在も、いていいのかもしれない。
 ケガや病気の絶えなかった彼が、今回の舞台ではすっかり健康に。
 そのせいで店にはロクなことがないと、シゲさんに八つ当たりされます。
 最後に交通事故に遭ってケガをして、これで元に戻ったと(笑)
 団長ネタ、ずいぶん後になってわかりました(笑)
 ★どーした、みんな、元気ないぞ! 正輝を通してたくましくなりました。
  (伊藤くんからでしたが、「正輝っちょ!」って言ってマイクを渡しました(笑))

彰吾
この人も独自の道を歩んでいるよね(笑)
今回のオネェキャラは、彰吾だからこそできたと思う。
すっごい好き・・・彰吾自身も好きだし、竜太や優との絡みも好き。
でも、考えてみると、出番が少ないような気が。
けっこうインパクトがあるから、これでもいいのかもしれないけど。
 千秋楽では、シゲさんに「何だこのカッコ」ではなく「顔デカイな」って(笑)
 ★これからも オネェキャラでがんばります。


イマドキの青年の代表かな。
まだ、背負っているものはわからないけど、今度こそ主役を張ってほしい。
前回、竜太と衝突していたから、「仲間を放っておけるか」 みたいな発言が嬉しい。
誰とでも打ち解ける明るさは、やっぱり暗さと対比させるのがいいかも。
 ブログをやり始めるというのも健らしい気がしました。
 明るくて仲間思いで、なかなかに機転の利く人というイメージ。
 ★思い出せない・・・どなたか埋めて下さい。

ザウルス
たくさんしゃべっていたし、相変わらずおいしいところ持って行くね(笑)
さり気なくチラッと手話も披露、「ぶっ殺すっ」も健在。
ザウルスらしさがちゃんと表現されていて いい。
ろくろでお茶碗焼いたりする器用な手だから、包帯を巻くのも上手(笑)
 いやぁ、竜太の指の手当て、手馴れた感じでよかったです。
 ★毎回怒ってますけど、本当はこんなじゃないです。

ナオ
これだけ個性的なキャラの中に入って、埋もれてしまいそうなところを、
カレンダーマニアという設定できちんと個性を出したのは、偉かったと思う。
妹さんの話が中途半端に出てきたので、次につなげる作戦か(笑)
メガネをかけて、おたくっぽい話し方、素直なイメージ。
セリフも長々と、でもよく声が通っていて好印象でした。
 ★今日5月27日はbambino東京公演の楽日です・・・というわけで、
  大阪・名古屋もがんばります。
  (ナオとご本人は、口調が違うというのがよくわかりました)

鉄男
ご本人はよくわからないけど、キャラとしては苦手なタイプ(笑)
でも、関西弁でヨドミなくしゃべる様子は凄いし、こういう子もいていいよね。
結果的に青山を店から追い出すことに成功するシーンは、男前・・・なんだろうな。
慎一郎と衝突して欲しかったなぁというのが、最大の悔やまれるところ。
きっと大阪公演では盛り上がっただろうなぁと思います。
 ★私事ですが宝くじを買ったら1等が当たりました。ま、ホラ話やけどな。

良治
頼りなげな雰囲気から一転、淳を精神的に追い詰めるあたりはよかったです。
でもね、ダンサーを目指しているというのが、
ただ、その言葉だけで語られて終わったのは残念。
感謝祭で優とダンス対決しているんだから、そういうシーンも欲しかったなぁ。
せっかくの個性なのにもったいなかったと思うので、次回はぜひ。
bambino やマスターへの誤解は解けたとしても、そこで働くことに抵抗はないのかな。
 ★マスターや竜太を傷つけてしまい、TAKUYAとしてはとても辛かったです。

時田さん
慎一郎やマスターのマネが上手でちょっとびっくり・・・芸達者だ。
はずしまくるダーツが素敵(笑)
やっぱりboyともマスターとも違う、独特の兄貴分という存在感がいいかな。
 なんだかヤンチャな感じで、それが嫌味なく伝わってきます。
 きっと、地がヤンチャなんでしょうね。
 ★気象庁の知り合いから聞いた話によると、池袋の上空だけ異常に明るく気温が高いと。
  たぶん、お店やお客様の熱い声援のせいだと思います。
   最後に端のマスターまで、マイクを走って渡しに行きます。
   マスターが「ハウス!」って言うと、また全力で戻って行くのが可笑しかった(笑)

マスター
boyたちは自分の大事な子ども、「持って行かないでくれ」 と言う表現が好き。
価値観の違う青山とのやりとりは、いろいろ考えさせられましたね。
キレイごとではすまない世界なので、そのあたりの奥深さを感じました。
みんなに向ける“親”としての温かい目が、たまらなくいいです。
 ★また次回お会いできるように願っています。

青山
ただのイケメンじゃなくて、存在感もあるし人気があるのがわかるなぁ。
bambino にとっては敵だけれど、青山の言っていることも理解できる。
むしろ正論かな・・・なんて感じて、そこがこの世界の暗さの部分なのかなと。
それにしても、青山が本当に手を引いたのかどうか、非常に疑問。
あれだけ思い切り攻撃してくるのだから、ビジネスというよりは、
青山自身がそういう世界に対して私怨を持っていてもいいと思うんだけど。
どんな店でも、片っ端から潰していくというなら、
bambino みたいな小さな店(なのかな?)も対象になるだろうし、
ましてアットホームな雰囲気なんて、許せないというのもわかる。
手を引いた理由がアレでは、少々・・・いや、かなり物足りない気がします。
 ★この中に入ることができてよかった、これからもがんばります。

登場人物が多いと、一人ずつ感想を書くのも大変なんだから、演出も大変だろうなぁ(笑)
一人ずつ見せ場を作るとなると、時間が足りないよね。

竜太
最初のダンスシーン、どの人が竜太か わからなかった(笑)
ライオンのようなその髪型はどうなんだろうな。
好き嫌いで言えば、あまり好きではない・・・感謝祭くらいの色と短さが好きだから。
でも、今回の竜太には合っている気が、しないでもないか。
感謝祭の竜太は、割りと爽やかな雰囲気だったからね。
でも・・・カチューシャまでしなくてもいいんじゃないかと、個人的には思う(苦笑)

一年前と比べたら、ずいぶんお店に馴染んでいたけれど、
時々、相手を信じきれずに 尖った部分を見せるのが、彼らしい。
ツンデレとは言うものの、こんな彼がお客さんにどういう対応をしているのか。
初演のときにチラッと見せてはいたけど、ほとんど二重人格の世界だろう(笑)
次回は、そういう部分に焦点をあてて、デレの部分を見てみたいなぁ。

ひねくれていて、一人違う方向を見ているようでいて、仲間を思う気持ちも垣間見せてくれる。
たぶん、一年前と一番変わったのが竜太だよね。
ナンバーワンの座は、あっさり奪われたようだけど、むしろホッとした(笑)
細かいしぐさとか、表情とか、ちゃんと竜太だった。
スレた感じで、当然ながら育ちがいいとは思えない。
劇中、煙草を吸うんだけど、おそらくboyの中で一番煙草が似合うんじゃないかな。
慎一郎がいたら、ふたりが煙草組か。
そんな雰囲気を出していたんだから、私としては嬉しかった。
ご本人の喫煙問題は 別としてね(爆)
 ★どーもー、伊藤陽佑でーす。
  毎回、良治に指を切られながらも立ち直り、ギターを弾いてがんばりました。

パンフレット、カッコイイ。
次回の竜太は、こんな感じでお願いしたいんだけど、ムリかな。
【音楽協力】 伊藤陽佑 ・・・ やっぱり嬉しい(泣)

こんなにboyが増えたのに、慎一郎がいたら・・・と思うんだから、
慎一郎の存在感もたいしたもんだったんだなぁ。

主題曲もガラッと変わって、これはこれでカッコよかったね。
挿入歌は、爽やかな感じでよかったけど、作詞作曲はどなたかな?
劇場に流れていたBGMは、感謝祭の曲だった(歌はついてない)
bambino でCD作って頂けないものでしょうか。

サスペンス風がいいのかどうか、boyを増やす必要性がどこにあるのか、
いろいろと意見の分かれるところでしょう。
まぁ、賛否両論あるでしょうが、boyたちとの再会は文句なく嬉しかったです。
細かい問題は、次回への課題ということで・・・
幸せな時間をありがとうございました。
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by hiro3egao | 2007-05-22 00:18 | 舞台

bambino

今回、レポートがあちこちにあがっているし、DVDも出るので、
私は、ちょこっと感想を書きたいと思います。
思いつくまま、とりあえず竜太についてね。

  **********


開演を告げるアナウンスの後も、なかなか明かりは落ちない。
まだかな… そんな感じでざわついている場内。
流れていた音楽が止み、都会の喧騒という感じの音が流れ込んでくる。
と、舞台の右側にギターを手にした伊藤くんが現れる。
彼は、ストリートミュージシャン。
現れた右端に胡坐をかいて座り、よれた譜面を地面におき、ギターを爪弾く。
明かりが落ち、そして、歌い始める。

  
  太陽を打ち落とす銃を 手に入れた男は
  雨粒をダイヤに変える 魔法をこの街にかけた
  紫の雲は流れ 稲妻が走ると
  金色の    が 耳元で囁く
  天使の翼をあげよう おまえの心とひきかえに
  天使の笑顔をあげよう おまえの希望とひきかえに
  天使の声をあげよう おまえの歌とひきかえに
  風はやみ 時は止まった



歌の終わり頃、舞台の幕にタイトルが浮かぶ。
歌いきると、明かりが落ちて真っ暗・・・伊藤くんは立ち去る。

特殊任務は、きっと歌うことだろう。
明るいうちから舞台に注意して!と言われたのだから、きっと最初に出てくるんだろう。
それは予想した通りだったけれど・・・
こんなにいきなり、思いっきり “いい歌” を聴かされるとは、思わなかったな。

文句なく、歌が上手だった。
私がファンだからではなくて、たぶん誰もが歌に引き込まれたはず。
特殊任務=歌、という単純なものじゃなくて、
bambinoの世界に引き込むための、大事な任務だったんじゃないかと思う。
ただ、上手に歌うなら、誰でもいいだろうけど、
この特殊任務、伊藤くんにしかできなかったと、はっきり言える。
伊藤くんの声質や雰囲気が、切なさや哀しみを感じさせるから。


第2章のあとにも、また伊藤くんは、同じ場所で歌う。
静かに語りかけるような歌い出し。
会場の空気が、しんと張り詰めて感じられる。


  自然が好きだと 公園みたいなところに座る
  きれいな服を着た この街に溶けあってく
  奏でる音は からっぽすぎて
  蒸発する そして雲になる
  悲しみの傘をさせず 僕たちは生きている
  頬を伝う雨のしずく 洗い流して 洗い流して
  流れてく雲の波に 隠れてく下弦の月
  会いたいよって叫ぶのは 心の中でだけ


「悲しみの傘をさせず」からのサビの部分が切なくて、胸にくるものがある。
初めて舞台を観たとき、ここだけが記憶に残っていたくらい印象的。
様々な事情を抱えたboyたちの象徴として、この歌があるみたいだ。

私は、原作を読んでから舞台を観たけれど、
原作の持ち味を壊すことなく、誰にでも楽しめる構成でよかった。
笑える要素があちこちに、でも、泣かせるところもしっかりと。
若手実力俳優というだけあって、みなさん輝いている。
それぞれのキャラがはっきりしていて、見せ場もきちんとあって、いい。

そんな中で、竜太は異質だ。
だいたい、ほとんど笑わないというのが新鮮。
無気力、無感動、何を考えているのかわからない。
誰のことも、何に対しても、信じることをやめてしまった人。
自分が大切にしているであろう音楽に対してさえも、
否定的な態度をとるのが、哀しい。
「ミュージシャンになるのが夢なら、まっすぐ夢に向かって進めばいい」
そう言われても、「青臭いこと言ってんじゃねぇ!」 って
吐き捨てるように言って店を出て行ってしまう。

結局、竜太はラストで店の№1になっているんだけど、
最初観たときには、正直 「え?」 って思っちゃった。
私だったら、そりゃ思いっきり指名して貢ぐだろうけどさ、
客観的に見て、このメンバーで、竜太が№1でいいのかなって。
ほかのboyたちとの間にあった溝も、少しずつ埋まっていったんだろうなとか、
きっとお客さんといるときには、それなりに可愛い顔して笑っているんだろうなとか、
音楽への思いも、彼の中に再び小さな希望として生まれたんだろうなとか、
いろいろ想像はするけれど、あくまでも私の勝手な想像でしかないわけで、
そういうところまで舞台できちんと描いてほしかったなぁ。


竜太は、ほんとに無愛想で、やる気がなくて・・・
だからですかね、ラストでみなさんが挨拶するときには、思いっきり笑ってる。
笑顔全開・・・こっちは、その笑顔を見たくて来てるんだよ~!!
いや、ツンと取り澄ました、無表情の竜太も好きだけどね。
あぁ、そっか、どっちも見せてもらったと思えばいいのか(笑)

まだまだ、いろいろと書きたいことはあるけれど、
とりあえず、今は、このくらいにしておこうかな。


開店も閉店も、この曲で踊っていた。
ちょっとセクシーな振り付けで、カッコイイ男の子たちが踊ってくれて、
最初はどこ見てればいいのか、困ってしまった。
開店のときには、竜太いないんだよ・・・よかった~って心底思ったけど、
役者さんとしての経験上、踊っておくべきだったのかな・・・
あ、やっぱりダメだ! 踊んなくていい!
ラストのダンスでは、竜太らしくちょっと気だるげに踊っていたから、
も、その程度で十分・・・ホントに(笑)
歌詞は、かなりいい加減。
なんだか聞き取れなくて・・・「一日に何度も」 からは、合っている気がするけど、
最初の部分は、間違っていると思うので、ごめんなさい。


  オレンジ色のくすんだ月 ビルの谷間に沈む頃
  寝癖の髪 鏡に映し 駅の階段駆け上がる
  一日に何度も シャワー浴びるたびに
  この街の匂いが 体に沁みついてゆく
  バンビーノ 愛を売る街に迷い込み
  バンビーノ 夢を売る街で踊ろう 夜が明けるまで

  コンビニ裏で見つけた花を カラのボトルに挿しておこう
        小さな花を 僕の涙で育てよう
  一日に何度も ベッド潜るたびに
  この街の匂いに 心が乾いてゆく
  バンビーノ これ以上何を売ればいい
  バンビーノ 神様の声は聞こえない
  バンビーノ 愛を売る街に迷い込み
  バンビーノ 夢を売る街で踊ろう 夜が明けるまで



とっても楽しい舞台でした。
特に好きな人が出ていなくても、おもしろいよってお勧めできる。
純粋に “いい舞台” だったと思いますよ。
出演者とスタッフのみなさん、どうもありがとうございました!
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by hiro3egao | 2006-04-15 03:38 | 舞台